1146 センターバック専門講座《新装版》 秋田豊
図書館より。東邦出版。
長く鹿島アントラーズや日本代表のセンターバックを務めた著者。第1章がヘディングというのが秋田らしくていい。
フォワードを二つに分けて守り方を変えているのが興味深い。大きく足が遅いタイプは、クロスが上がる瞬間にボール側にニアに詰め、先にカットする。小さく足が速いタイプは、スルーパスを警戒して、後ろに下がる。ポストになったとしても怖くない。
笑ったのは以下。試合開始のホイッスルが吹かれた。
#そこで、日常生活と同じように最初にきちんと”挨拶”しよう。
どんな挨拶なのか。
#つまり、楔のパスが出た瞬間、バチーンッと厳しく当たるのだ。
#(略)チームの監督がブラジル人だと「立ち上がりは厳しく行け!」と、よく言われたものだが、それには以上のような理由があるのだ。
トルシエには「ノンノン、我がチームには個人練習はないよ」と否定された。それとは真反対の泥臭いサッカーが秋田豊のサッカーなのだ。
#スピードに乗ったドリブルを仕掛けようとするとき、必ず行こうとする方向の肩が下がる。
「必ず」の場所がよくないが(行こうとする方向の肩が必ず下がる、が正解)、これは納得。
*モーゼルはツートップの間へドリブルする
絞ってくればサイドに開き、絞らなければそのまま縦にフィードする。
*ブラジル式の4バックはコベトゥーリャと言って、必ずボールサイドのCBがリベロのようにカバー役として下がるやり方だ。ジーコは特に1枚余らせるこの動きを徹底していた。
*パスが入る瞬間にお腹をぶつける
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