1149 最新版拒食症・過食症の治し方がわかる本 高木洲一郎・浜中禎子
図書館より。主婦と生活社。こころの健康シリーズ。
拒食症と過食症はどちらも摂食障害であり、同じ病気が違う出方をしただけ。だから拒食から過食、過食から拒食へと移行することもある。多くは身分のある親から一方的にしつけられ「手のかからない子」と言われてきた。あるいは両親(家族)の仲がわるく、調停役を務めてきた場合もある。そんな「いい子」が親の愛情を確かめるために、失われた注目を取り戻すために、自らの体を引き換えにする。……自分の理解を確かめるために要約してみたが、これはかなり切ないね。
*症候群とは、原因がはっきりわからない場合でも、いくつかの特徴ある症状がそろって起こるときに、病名の代わりに用いられる言葉です。
*命優先; 栄養バランスがわるくても食べているだけよい
*育て直し; 二十歳を過ぎた娘が赤ちゃんのように母親に甘える。
#摂食障害の治療をひとことで言うなら、その人の挫折を、最低限のこととして命だけは落とさないようにして、長い目で本人の成長過程を援助していく作業なのです。
#摂食障害の患者はがんこですが、それは真に強いのではなく、内心では自信を喪失しており、まわりに向かって強がっているだけのがんこさなのです。
#夜型生活は周囲との関係を断つ手段
この本最大のショックを受けた文言がこれだ。本文にその説明はなく、ただイラストに付けられたキャプションだが、けだし名言である。
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