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1154 ロウアーミドルの衝撃 大前研一

 図書館より。講談社。

 年功序列の時代は終わり、所得階層は豊かな人と貧しい人の二極化が始まった。それを三十年早く経験しているアメリカを範に、生活者はどうすればいいのか、政治はどうすればいいのか具体的な例を上げて力強く進む本。
 日本の厳しい規制が価格を押し上げている話や、オーストラリアなど外国から農地を「輸入」する話など、読んでいて楽しい。

 分析は素晴らしいのだが、では個人ができることは何か。
①持ち家にこだわらず借家にすむこと。
②マイカーよりレンタカーを使うこと。
③教育にお金をかけないこと。

 地方に住む私にとって②は論外である(著者もそこはお断りを入れている)。③は地方ではそもそも私立の学校に入れる人はごく少数派である。①にがっくり来る。5000万円の家を買わずに家賃12万円の家を借りれば、2500万円が浮く。その分小さな別荘を買い、ウィークエンドハウスに使えばいい、というのだ。別の本でも読んだ話だ。不動産の広告を見れば、2000万円の家が立派なゴールだというのに。

#生の生き方を教えることは、学校や塾の教師にはできない。学校の教師は、教員免許を取得していったん採用されれば「一生食える」と思っている連中で、人生の生き方について教えられるような社会経験はゼロに等しい。社会の厳しい荒波に揉まれて、上司のいじめや出世の妨げにあって苦労したり、転職をどうするかで悩んだりしたこともないからだ。

*アカデミック・エリートとストリート・スマート

#新しいものが生まれてきたら、古いものは自然淘汰されるなどして改革は楽に進む。

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