1217 ときめき百人一首 小池昌代
図書館より。河出書房新社。
百人一首を、情熱的に八行くらいの現代語に訳すことに挑戦した本。
「ちはやぶる」の句の出だしはこうなる。
#聞いたこと ないぞぉ
#ちはやぶる 神々の時代にだって
#この竜田川が川の水を
八行にしたことによって、掛詞も二つの意味を表す余裕ができるのが画期的だ。
*「人」とは夫婦や恋人にとって相手のこと。
*由良の門(と); 門とは水門(みなと)のことで湊(みなと)のこと。
中学生向きだが、後朝の朝なんて出てきて中学生に読ませていいのかどきどきする。「昔は物を思わざりけり」の歌なんか特にね。
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