リメンバー・ミー
クレジットカードに付帯するクラブオフというサービスを使って映画のチケットを安く手に入れたことが何度かある。今回は「ムビチケ」というちょっと格好いいカードが送られてきた。
大人: 1,800円→1,400円 花びらの橋を三人が渡っていく後ろ姿
小中学生: 1,000円→900円 屋根の上で三人が空を見上げている姿
上映直後、ポーシャに感想を聞いてみた。
「ねむかった」
確かに見ていて「おもしろかった!」という映画ではない。設定はよくできているし、「忘れられたときが本当の死」というテーゼも説得力がある。
またシュガー・ラッシュ、アナと雪の女王と続く、「一見いい人、スーパースター」が実はヴィランズだったという展開は頭ではわかっているはずなのにまたまただまされてしまう。
だのにポーシャのあの反応は、単に喪失経験の少ない子供にはまだ早い映画であるということであろう。現にスージーは後半何度も何度もハンカチを取り出しており、私も鼻に涙がたまるのを感じた。お父さんとママ・ココが震えながら「リメンバー・ミー 離れていても」なんて歌うところは気持ちがどうにかなってしまう。
残念なのはよくある落下ピンチ。飛翔できるキャラクタがいたら寸前で助けに来るに決まっているではないか。これは茶番。
あと日本語版として日本語が表示されているところ(え~い、終盤の「わ…」だ)が、緻密なほかの場面と異なって違和感を感じる。例えば『アナと雪の女王』では「オーケンの店」という表示が安っぽかった。
それでもこの映画を見るべきなのは人物の描写だ。主人公ミゲルの顔はディフォルメされているからCGだとわかるが、それ以外のキャラクタや手足は現実と区別がつかない。ママ・ココのしわくちゃの顔なんて驚愕。人間を避けて玩具やクルマ、怪物の映画を作っていた過去の蓄積が生きて、満を持して人間の描写に挑戦したのだ。
おすすめマークほい! ★★★★
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