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1266 お金と感情と意思決定の白熱教室 ダン・アリエリー

 図書館より。早川書房。副題、楽しい行動経済学。

 15ドルのペンが、ちょっと離れた別の店では7ドルで売られている。別の店に歩くと答えた人が数人いた。1,015ドルの背広がちょっと離れた別の店で1,007ドルで売られている場合、歩くと答える人はいなくなった。これがお金の「相対性」である。
 ある会社では四日ずつ働くシフトをとっている。過去の四日間の仕事がよかったら次の四日間の初日にボーナスが出る。これで能率が上がるか。ボーナスが出た次の日に「今日はボーナスが出ないから」と能率が15%下がった。お金を渡すと人々は計算高くなり、成果が下がることがある。
 学校で「成績が上がったら給料を数百ドル上げましょう」ということにした。教師はもともと子供が好きで教育のことを考えている。「それしか増えないのか」とがっかりして教育の質が逆に下がってしまった。

 こんなエピソードや心理実験が軽やかな口調で次々に繰り出される。結論としては「人間は、考えるのも、行動するのも怠慢である」ということであろう。アンカリング効果なんて思考の怠慢である。

*交通事故が劇的に増加する日は? ―確定申告の日。

#統計とは、涙が乾いた人間である

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