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1289 ぼく、ドラえもんでした。 大山のぶ代

 図書館より。小学館。副題、涙と笑いの26年うちあけ話。

 巻頭の大山のぶ代グラフィティに目を奪われる。モデル・女優としての活躍。F先生といっしょ。ドラ一組(ペコ、ノッコ、みっちゃん、キモちゃん、カベさん)のショットなんて涙が出てくる。好奇心旺盛で、なんでも面白がる、瑞々しい女性の姿がある。

 「バッキャロー」なんて汚い言葉を使いたくない女性陣。「なるべく使わないでやりたいわね」
*こんな会話の後、カベさんことたてかべさんは、「コノコノ…待てえ…、エーイコノ、のび太ァー」といろいろ苦しんでセリフを言っていました。そのうちカベさんは「のび太のくせにィ~」という素敵な言葉を見つけ、それから一度もバッキャローとは言わずにジャイアンを演じ通しました。

 確かこの話、『ヤッターマン』でもあったはず。「バカ」と言いたくないドロンジョが「スカポンタン」と言ったとか(『タイムボカン』のマージョという説もある。いずれ小原乃梨子さんに変わりはない)。

*なんと言えばいいのかわからない、先生自身が持っている"やさしさ"が、先生の体の周りをフワーッと包んでいるみたいに感じたのです。
#”やさしさモワモワ”

#しずかちゃんの三蔵法師、のび太くんの孫悟空、ジャイアンの猪八戒、スネ夫の沙悟浄。四人ともそれぞれがぴったり合っていたので、つくづくこの四人の子たちは、さまざまな人間の原型なんだなー、と思ったほどです。

#先生はご自分の作り上げた、たくさんの子供達に囲まれて、遠いところへいらしても淋しくなくてよかった……。
#いろいろ考えているうち、私はまだ止まらない涙に気がついて、冷たくなった枕から顔を上げ、黙って涙だけ流しているからいけないんだ、思いっきり声を上げて泣いてしまえば、この涙も止まってくれるかもしれないと思い、”うえーん”と声を出してみました。
#あッ、ドラえもんが泣いている。私が思いっきり声をあげて泣くと、あの子が泣いている。自分の声なのに、あの子が淋しそうに泣いている……。

 『宇宙漂流記』でSPEEDの「お嬢ちゃんたち」と一緒になった。
*「子供のときからドラえもんを見て育ったんです。兄弟みんなドラえもんの本物が見てみたいって話をしていたんです……。会えてうれしい、主題歌が歌えてよかった~」
*薄いステージ化粧の下に、まだあどけなさが残っている子供たちに、私はつい、子供たちに聞くように、
*「ドラえもんのひみつ道具の中で、なにがいちばんほしいの?」と言ってみました。
*「どこでもドアーッ」と叫びました。
*「ワッ、ハモってる~ッ」と小原さん。思わず笑った私たちの前で、
*「だって、あれがあればいつでも沖縄へ帰れるもん。ちょっと家へ帰って、お母さんたちと晩御飯食べて、すぐ東京へ帰ってくる……」

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