1286 物語を忘れた外国語 黒田龍之助
図書館より。新潮社。
今の英語学習はTOEICなどの検定の問題練習ばっかりになってしまった。今一度物語を読んで外国語を学ぼう。映画もいい。…忘れていたことを思い出させてくれる良書。
*イギリスが好きなのである。2009年にはじめてイギリスを訪れ、あまりの楽しさに吹聴して回ったのだが、いちばん驚いたのは英文学を専門とする同僚教師たちだった。黒田くんみたいにあちこち出かけている人が、ロンドンくらいでナニ感激しているの?
*それはイギリスが物語の国だからである。
*ロンドンのキングス・クロス駅では『ハリー・ポッター』で有名な93/4番線に多くの見学者が集まっている光景が忘れられない。パディントン駅では子供の頃に愛読したコグマの物語を思い出した。ベーカー街のシャーロック・ホームズ博物館では例の帽子を買ってきて、今でもときどきこれを被って神保町を散策している。さらにグローブ座を訪れたときは、シェークスピアの作品をどれだけ知っているかで、この国の面白さが決まることを実感した。
#自分が生まれる以前の事柄について知識があるのは教養だと思う。
*イケアとは創業者イングヴァル・カンプラード(Ingvar Kamprad)のイニシャルと、彼が育ったエルムタリィド(Elmtaryd)農場、その所在地であるアーグナリィド(Agunnaryd)村のそれぞれの頭文字を並べたもの
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