1378 支援が困難な事例に向き合う発達臨床 別府悦子・幸野毅
図書館より。ミネルヴァ書房。副題、教育・保育・心理・福祉・医療の現場から。
*アセスメントの構成要素とプロセス
*「情報・願い」+「実態把握」=「目標設定」
*7,8歳ごろは「能力」に自覚的になり、有能性への願いが生じる。(エリクソンほ
か)
*通常4歳ごろに獲得される「心の理論」を、高機能ASD児は9歳ごろに獲得し、突
然見えだした他者の心に敏感になり、自分が他者からどう見られているかを定型発達児
よりも強く意識しやすい。(別府)
*貧困、養育能力のない保護者という環境が、子供たちの健康被害につながったケース
*患者が苦闘している泥沼を山の頂から見下ろす特権的な存在にとどまる古い専門家=
技術的合理性に基づく技術的熟達者
*その泥沼を引き受けて患者とともに格闘する新しい専門家=行為の中の省察に基づく
反省的実践家(ショーン, D, A)
付録のDSM-5による新しい分類がわかりやすい。
*発達障害が神経発達症群として、知的能力障害群を加え、「発達期に発症する一軍の
疾患」として定義された。
*知的能力障害群; IQだけでなく社会生活上の困難さ
*コミュニケーション症群; 吃音など
*自閉スペクトラム症(ASD)
*注意欠如多動症(ADHD)
*局限性学習症; これまで学習障害と呼ばれていたもの
*運動症群; 発達性協調運動症 常同運動症 チック症
*二つのアタッチメント障害
*反応性アタッチメント障害
*脱抑制型対人交流障害
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