1167 大人の思想 外山滋比古
図書館より。新講社ワイド新書。副題、逆転の思想と発想のヒント。
追悼記念。「試験に落ちた人には回復力が働く」などと昔っぽいことも言うが、この歯切れのよい文章にもう会えないかと思うと寂しい。
*”血のめぐり”をよくしないで、いい考えの浮かぶわけがない。頭も体の一部。頭の血のめぐりをよくするには、体全体の血行をよくしなくてはならないのは当たり前である。散歩がいいのは言わなくてもわかっている。逆に、夜ふかしは血のめぐりを悪くする。
#陸つづきの外国をもっていない地理条件は、純粋、潔癖、孤立などの特性を助長するが、何よりの特色は外国、ならびに外国人に対する過敏さであろう。
#セレンディピティは18世紀にできた人造語で、セレンディプというのはセイロン、今のスリランカのことだ。そのセイロンに三人の王子がいて、探そうとするものは出てこないのに、探しもしない珍宝をうまく発見するという童話が起源である。イギリスの作家ホレス・ウォルポールの造語である。
*倒れる瞬間まで、刻々前へ向かって自分の成長と充実を目指して進んでゆく
*”余生”という。われわれのマラソンには、余生などというものがあってはならない。
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