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1222 娘のトリセツ 黒川伊保子

 図書館より。小学館新書。

 著者は人工知能の研究者。ほかにも「妻」や「夫」の「トリセツ」をものしているとのこと。高校で世界史を教えていた知性あふれる父親の思い出を軸に、脳科学をクロスして、人間関係の再構築を説く。

#私の父はよく、「悲しいな」ということばを使った。

#「課題をやたら出す教師は一流じゃない」

 著者が大学進学のために家を出るシーンが切ない。父は正座して『惜別の歌』を歌ってくれたのだ。島崎藤村の『高楼』の一節である。

#そのときの私は、その旅立ちが、「実家に帰省する」を除いて、もう二度と家に帰らない旅立ちであることなど、思い至ってもいなかった。しかし、父は知っていたのだろう。これが、人生という大きなレンジで見たときの遠き別れになることを。
 自分はどうしよう!?

*父の授業は、西洋史と東洋史の融合を図ろうとしていた。
#左上に西洋の政治的歴史を、右上に同時期に起こっていた東洋の政治的歴史を、それぞれの下段には、同時期に花開いた文化や特記事項を書き込んでいく。

*妻や娘に、いきなり5W1H系の質問をしてはいけない
 責められる、という迎撃モードに入るから。

#やる気を下支えするセロトニンや、好奇心を作り出すドーパミン、集中力を作り出すノルアドレナリン

#私はよく、新人教育で、「こうなりたい」を目標にしてはいけない、「こうしたい」と目標にしなさい、とアドバイスしている。
 「素敵な自分」が目標だと、失敗したら一気に落ち込んでしまうから。

#2歳の”実験”を手厳しく叱っておいて、将来、「なんで数学や物理学が苦手なの」と嘆いても始まらない。
#「反抗期」ということばが大っ嫌いだ。あれは「実験期」である。

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