1225 戦国大名の経済学 川戸貴史
図書館より。講談社現代新書。
織田信長の楽市楽座というが、楽市令は新しく開発された町である安土で公布された。例えば柴田勝家が越前に入ったときに繊維業者に独占の権利を与えた。要は使い分けたということだ。
#大友氏は、相模国大友郷(神奈川県小田原市)を本拠とする鎌倉幕府御家人を出自とする。モンゴル襲来後に異国警固番役の任に当たるため、所領を得て豊後国に移ったのが九州での活動の始まりであった。
自己申告制である指出検地を採った理由は。
#つねにどこかで戦争をしていた信長は、綿密な調査よりも迅速な処理による早急な年貢(つまり兵糧)徴収を優先したのだろう。
公的な枡(ます)を定めたのは、秀吉でなくて信長。京都で多用されていた「判枡(はんます)」が秀吉の時代に京枡と呼ばれるようになった。
#このことは、信長の「先見性」と、たしかに評価されるだろう。
石見銀山、佐渡金山の存在が大きい。東日本と西日本で経済システムが違ったのは、金と銀の価値の違いがあったから。
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