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夏への扉 キミのいる未来へ

 ハインラインの傑作を、舞台を日本にして映画化。
 未来と過去の捉え方がよい。未来を予想しても陳腐なものにしかならないから、過去にディテールを求める。ブラウン管。大きな携帯電話。ミニディスク。
 ピートを救い出したときにクルマを動かした「黒幕」は誰か。それが物語の鍵となる。
 何でも台詞で説明しないのがいい。何かをアップで映して、意味を持たせるのがいい。

 ストーリーはあまりよくわからない。ハマケンや佐藤太郎を味方と確信しているのはなぜか。一番わからないのは、璃子が「ボン」と逝ってしまったのはなぜか。主人公が火を着けるのはなぜか。わからない。

 敵役の夏菜さんが名演技。スタイルと言い、これは男を落とす。
 清原果耶はそれだとわからなかった。『透明なゆりかご』で見た彼女とはまるで違って見えたので、「この女子高生誰かなー」と思っていた。鼻だけで悲しみを表せる。すごい(ぴくぴくした)。
 お世話ロボットがいちいち最高。あせるソウイチロウの調子を狂わせる淡々とした態度が良い。
 全体として俳優さんの演技が落ち着いている。若い人が出るからやたら絶叫するかと思ったらそんなことはない。
 佐藤太郎は、見るたびに「はーらーだたいぞーです」と自己紹介した過去を思い出す。

 デートムービーなのかもしれないが、エロスにも走らないし、爽やかな作品。

おすすめマークほい! ★★★★

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