1274 目で見てナットク!はんだ付け作業 野瀬昌治
図書館より。日刊工業新聞社。
はんだはなぜくっつくのか。電子顕微鏡で断面を見ると、ランドの銅とはんだの間に、1~3ミクロンの金属間化合物の層がある。この合金は錫と銅の合金である。ごく薄い合金層で接合されているので、はんだをたくさん盛っても接合強度は強くならない。
はんだの接合強度は250度付近でもっとも強くなる。融点は約183度。だから冷える分を考えて、350度に温度調節できるハンダゴテを、初心者ほど、買うべきだ。
#実ははんだ付けがうまくできない原因のほとんどが、参加したままのコテ先を使用しているためです。温度調節機能のないハンダゴテは、コテ先温度が450度程度まで上昇します。これでは電源を入れた瞬間から酸化が始まってしまい、二度と元に戻すことは出来ません。
またB型と呼ばれる鉛筆型のコテ先より、斜めカットのC型やマイナスドライバーに似たD型を使うことも勧めている。
はんだの形も大事である。富士山のようにカーブを持った裾広がりの形をフィレットと呼ぶ。これがよいはんだ付け。温度が足りないと球のようにふくらむ。温度が高すぎると表面がざらざらする。どちらもイモはんだと呼ばれるが、原因は正反対である。
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