1295 台所防災術 坂本廣子・坂本佳奈
図書館より。農文協。副題、がんばらなくても大丈夫。
もともとは「おばあちゃん世代の食や暮らしを思い出す」『うかたま』という雑誌の別冊。食材の研究については圧倒的な実践がある。その上蘇生術や防災グッズにも詳しい。著者親子は神戸に暮らし、阪神淡路大震災の直撃を受けた。「ピアノや冷蔵庫は歩くから意外と倒れなかった」なんて経験者でなければ言えない台詞。懸命に治療に当たったお医者さんが「がんばって」と声援を受け、過労で何人も亡くなってしまった。揺るがない信念を感じる。
ホットケーキ。
*タネを冷えたフライパン(油は引かない)に流し込む
#タネをひいてから火をつけ、弱火でゆっくり焼く。
*ニオイの問題をやわらげるために、尿と便は別々に溜めることをおすすめします。昔の汲取式トイレが臭いのは尿と便をいっしょに溜める構造だったからで、便の中のバクテリアと尿の中の尿素が反応してアンモニアを発生させるのです。
#削り節パックも、表示を見ると原料がただ「節(荒節)」の場合と「本枯れ節」の場合があります。おいしいのは後者です。
*阪神淡路大震災のときも地域力・共助の力を発揮したのは「だんじり」で山車が地域じゅうを練り歩く祭りをしていた地域でした。そのときの食のふるまいは、日常のごはん作りとは異なる大量調理です。それは、巧まずして地域の共同作業のトレーニングであったのです。地域の人をゆるやかに包みまとめるシステムがお祭りではないでしょうか。
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