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1309 みんなでつくろう学校図書館 成田康子

 図書館より。岩波ジュニア新書。

 昼休みには満員になる図書館を作り上げた学校司書さんの生徒とのふれあい。司書さんに会いたくて卒業生が異動先の高校に来るとは。図書委員会のほかに自由な「図書局員」が自分の才能を発揮しながら図書館を楽しむアイデアを出していく。元気なスポーツ少女がおとなしい文学少女との出会いを楽しんでいる。
 「図書館のしおり」に驚く。日本十進分類が000から997までぎっしり並んでいる。

 一年の女子生徒がケータイ小説をリクエストした。偶然いた三年の男子生徒が「貸してあげるよ」。
#このケータイ小説ってわざわざここの図書館になくていいと思う
#なぜって? だってもっと入れなければならない本があるんだからさ。

#ただ単に「おもしろいよ」と書くだけではおもしろさは伝わりません。どこがどうおもしろかったのか、その理由を「おもしろい」という言葉を使わずに表現できるといいですね。
 最高!

#図書館は人をつなぎ合わせる場所であってほしいと思います。学校にはスポーツの出来る子、苦手な子、勉強熱心な子、遊ぶのが大好きな子、いろんな生徒がいます。同じ部活の人とは仲良くなれても、他の部活の人とは壁ができてしまったりすることがある。そんな全く違うタイプの人とじつは同じ小説が好きだったりするかもしれません。
 部活動を除くと学校は意外と他学年と接触の機会はない。図書館はそれができる。

#ランガナタンは、すべての人に教育を受ける権利があり、また教育を受ける力を持つと考えました。そして人々が情報や知識を手に入れ、それによって考え、自分の成熟・成長を図る。みんながそうなることによって民主主義社会が成立する。知識を教え込み、それを覚えさせることだけが教育ではない、といいます。これが図書館学の五法則全体を貫く考えです

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