1321 大航海時代の群像 合田昌史
図書館より。山川出版社世界史リブレット人。副題、エンリケ・ガマ・マゼラン。
易しい読み物なんかではなく、がちがちの歴史書。ガマはある程度の身分があり出世してその身分を息子たちに相続させた。マゼランはステイタスがなかったので有力者の娘と結婚し有力者を保証人としてなんとか航海に出してもらった。
「帰航アーチ」がおもしろい。ヴェルデなどアフリカ西端から帰るときに、沿岸から離れて北東の風を受け、サルガソ海をかすめる。そのご面舵を取り、アゾレス諸島を経由して西の風に乗り、イベリアに帰る。コロンブスは帰航アーチを練習し、新大陸発見につなげた。
本文ではなくマゼランらの航跡の地図に、ロアイサの名がある。「大航海時代5」(光栄テクモのゲーム)に登場するイスパニアのいぶし銀ロアイサ提督なのか。
ウィキペディアを調べるとウルダネータさんもいるのだね。
#「大航海時代」というこの時期の呼称は日本独自のものである。
#今日、この呼称は多くの書籍論文の中で用いられるだけでなく、シミュレーションゲームのタイトルにも採用されており、我が国において定着したといえよう。
#なお、韓国でもシミュレーションゲームなどの影響で「大航海時代」は用いられている。
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