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そして、バトンは渡された

 この日も娘を学校に送って8:30上映、という時間だけで選んだ。

 ツイッター。
3度泣いた。あのシーンと、あのシーンと、あのシーン。
1度目は嗚咽した。体がしゃくり上げた。
どこかでネタバレを見る前に、お早めに映画館に足を運ぶことをお勧めします。
子役が最高。

 小学生の「みいたん」(稲垣来泉)にはお母さんがいない。突然派手なお母さん「梨花」(石原さとみ)ができた。お父さん(大森南朋)はチョコレートづくりの夢のために家を出ていってしまう。父母どっちにつくか本人に決めさせよう、なんてひどい母だ。
 高校生の「優子」(永野芽郁)は周りに冷たくされても作り笑いでごまかす卑屈な性格。卒業式のピアノ伴奏を押し付けられる。それでも家に帰ると優しく料理上手なお父さん(田中圭)がいる。でもお父さんではなく、「森宮さん」と呼ぶ。森宮家の二人のお互いを立てる関係性がいい。
 ママの勝手な生き方に「この話はどう収まるんだ」ともやもやした。

 これ以上書いたらどうしても秘密を明かしそうなので続きは下に。

 今年最高の映画です!

おすすめマークほい! ★★★★★


 一つ目のシーンはこの話の肝である二重構造が明かされるシーン。気が付かなかった。すっかりだまされた。本当に、全身が震えた。私の娘も卒業式で卒業の歌のピアノを弾いたのである。それも『旅立ちの日に』。この映画の『旅立ち』はとってもラルゴでかわいらしい。

 二つ目は青森のりんご園で生みの父(水戸さん)に再会するとき。「きっとわかるだろうな」と父親として思うと、
「みいたん」
「わかるの?!」

 三つ目はラスト、結婚式で娘が宮森さんの手を取り、ヴァージンロードを歩くシーン。ヴェールを上げるときのの永野芽郁は本当にきれいだ。制服姿もかわいい。

 話としては変だ。いくらブラジルでチョコレートを作るのが夢だとは言っても、小さな娘を置いて別れるのか。前述したとおりママは娘を大事にしているのかいい加減なのかわからない。病気を知られたくないからって出ていく母親がいるか。「優子さんはピアノを数年しかしていない」と先生はかばったが、小学校中学年から、つまり8、9年は弾いてくるのではないか。結婚式にもママの遺影はあるが、生みの親の写真はない。
 変だなあ、と思っても市村正親(泉ヶ原さん)の声で納得させられてしまう。さすが大物俳優。

 ママのいかにもなバブリーファッションは楽しい。ピアノがベーゼンドルファーというのも渋い。優子は同級生だった早瀬くん(岡田健史)と同棲を始める(ように見える)が、エロス要素がないのもいい(あったら台無しだ)。

 三度泣いて映画館を出て、一人クルマを走らせていると、
「いつか自分も娘を結婚式で送り出す」
ことに気づいた。
 しゃくり上げた。

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