« 体重81.2kg 20.0%・整体6と断捨離・ウヰスキー525 | トップページ | 1327 昭和天皇物語 7 能條純一 »

1326 障害のある人たちに向けたLLマンガへの招待 吉村和真ほか編著

 図書館より。樹村房。副題、はたして「マンガはわかりやすい」のか。

 北欧の漫画にはレッテレストという分野がある。「やさしく読める」という意味で、その本はLLブックと呼ばれる。話や表現をシンプルにしたり、理解を助けるアイコンを付け足したりする。

 著者たちは以下の試案を立てた。
#①時系列に沿った展開にする。
#②時間軸や視点の交錯を避ける。
#③のりしろを確保し、省略は避ける。
#④4コママンガに近い単純なコマ割りにする。
#⑤一つのコマの情報量を少なくする。
#⑥吹き出しの文章は短くして、漢字にはルビを振る。
#⑦同じ人物は、同じであることがわかるように描く。
#⑧略画は使わない。
#⑨擬音語や擬態語の表現や様子を強調する符号はできるだけ控える。
#⑩比喩や擬人法は使わない。

 ②の視点の交錯は登場人物の左右を入れ替えないこと。これは基本だ。イマジナリーラインとも言う。③ののりしろとは場面転換を丁寧に描くということ。ドアを開けたり道を歩いたり、電車に乗ったりする。比喩とは、例えば外国に行くときに空に飛行機を描くことだ。同じく空や空間に人物の表情を見せるためのアップを描いてはいけない。空に顔があるように思うからだ。
 オノマトペについては「理解の助けになる」という結果が得られた。
 また作例を見るとLLには「うれしい」などの感情の台詞が加えられている。
 目を通して最も大きな違いは大ゴマがないということだ。

 結果を見ると「普通形式でもLL形式でも、理解にあまり差はなかった」。あらら。
 『赤いハイヒール』『はだか男』の二編を選び、普通形式やLL形式、四コマ漫画など様々な描き方に挑戦している。これから叩き台になろうという意欲的な一冊。

|

« 体重81.2kg 20.0%・整体6と断捨離・ウヰスキー525 | トップページ | 1327 昭和天皇物語 7 能條純一 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 体重81.2kg 20.0%・整体6と断捨離・ウヰスキー525 | トップページ | 1327 昭和天皇物語 7 能條純一 »