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1338 一人称単数 村上春樹

 図書館より。文藝春秋。

 「石のまくらに」「クリーム」「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」“「ヤクルト・スワローズ詩集」”「謝肉祭(Carnaval)」「品川猿の告白」「一人称単数」の八編を収める。

 「ウィズ・ザ・ビートルズ」はお得意の展開である。中年になってしまった僕は若い頃を思い出す。彼女には兄がいた。僕と兄は偶然出会い、彼女のことについて語る。死者は命の続く限り生者の心に居座る。短くした「ノルウェイの森」みたいだ。

#曲は「ハロー・グッドバイ」だった。「君はグッドバイと言い、僕はハローと言う」。前にも言ったように彼らの音楽は、その頃の僕らをまるで壁紙のように隈無く取り囲んでいたのだ。

 「ヤクルト・スワローズ」の脱力感もいい。
#これをはたして詩と呼んでいいのかどうか、僕にはわからない。これを詩と呼んだら、本物の詩人たちは腹を立てるかもしれない。僕をつかまえて、そのへんの電柱に吊るしたいと思うかもしれない。

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