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1359 百人一首がよくわかる 橋本治

 図書館より。講談社。

 百人一首を「桃尻語」で訳し、1ページずつ解説を付けるというシンプルな展開。しかしその解釈が神がかっている。まずは百首は50のペアからなっている。悩む男の歌と命をかけて愛を歌う女の歌。景色を歌う二首。粉をかける男とすげなくあしらう女。讃岐に流された崇徳院の歌と淡路島の歌。
 また親子関係や交友関係も丁寧に拾ってくれる。なぜ後鳥羽上皇は承久の乱を起こしたか。源氏に追い詰められ海に沈んだ安徳天皇は後鳥羽の腹違いの兄。後鳥羽上皇は復讐を36年間待っていたのだ。

#葦の名所の難波潟には、「澪標」という有名なものもあります。「水脈(みお)の串」ということで、船の進路を示すために水中に打った杭(くい)です。
 みお・つ・くし。「つ」が「の」を意味することは「中つ国」(トールキン)や「まつげ」(目・の・毛)などで知られる。

#「行幸」というのは、天皇のお出かけです。隣の家に行っても「行幸」で、小倉山に紅葉見物に行っても「行幸」です。上皇のお出かけには「御幸」の文字を使います。

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