1374 すごい言い訳! 中川越
図書館より。新潮社。副題、二股疑惑をかけられた龍之介、税を誤魔化そうとした漱石。
明治・大正文学の巨星たちの手紙の中から、その人らしいフレーズを発掘して紹介する。
#明治三十七年十二月、啄木十八歳のとき、四歳年上の親友金田一京助に、こんな手紙を書きました。
絶体絶命なのでお金を貸して、という手紙。
#北原白秋は、もともとはとても道徳的で潔癖で、酒も女も近づけませんでした。ところが、二十三、四歳の頃、友人(石川啄木らしい)に連れられて吉原に赴き遊びを覚え、以来すっかり道楽者になって、前後不覚になるまで泥酔したり、電車の線路に寝転んで運転手を驚かせるという蛮行を演じたりするようになってしまいました。
#「啄木くらい嘘をつく人もなかった」と証言したのは北原白秋です。
まさかの啄木イメージダウン。
石川啄木は二十六歳で亡くなった。
#唐突ですが、『機械』という横光利一の小説は、かなりおすすめです。
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