1362 文庫版孤独のグルメ 久住昌之・谷口ジロー
図書館より。扶桑社文庫。
年の割には大食漢な中年男が一人で昼飯を食う。
たいていはいい店がなくて難渋する。初めて入る店の躊躇っぷり。回転寿司で何度も注文しても聞こえなくて無視される。新幹線の中で焼売のジェット弁当箱を作動させてしまい「くさい」と文句を言われる。食は命を支えるものだから、細かい「うまくいかなさ」が切なく滑稽である。
よく考えたら谷口ジローの絵を文庫版に縮刷するというのは罰当たりだ。
#人の食べてる前で あんなに怒鳴らなくたっていいでしょう
#物を食べるときはね誰にも邪魔されず自由でなんというか救われてなきゃダメなんだ 一人で静かで豊かで……
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