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1367 風流江戸雀 杉浦日向子

 図書館より。小池書院。

 コメディー『お江戸でござる』の江戸時代に詳しいお姉さん、としか知らなかったが、なんと漫画家だったとは。絵師と言うべきか。

 「女房の留守も中々おつなもの」がいい。奥さんが妹の出産で実家へ帰っているので、悪友に誘われて吉原へ。雀がチュンチュンと鳴くなかそうっと帰ってくる。キョロキョロするが奥さんがいないことを思い出し、「なあんだソウだっけ。」 「朝帰り首尾の良いのもへんなもの」

 シンプルだが子供のいる母親の丸みを帯びた体の線なんて絶品である。

 『「お茶っぴい」さん』と題した巻末随想で宮部みゆきはこう述べている。
#日向子先生はなくなったのではなく、ただこの世を去られただけだと思います。ではどこに行かれたかと云えば、もちろん、江戸の町です

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