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1400 村上春樹全小説ガイドブック 洋泉社MOOK

 図書館より。洋泉社。

 「『風の歌を聴け』から『1Q84』まで長編12作と120の短編」を人物、キーワードを中心に濃密に解き明かす。」その作品は村上春樹にとってどんな意味を持つか、が裏テーマであろう。
 作品ガイドの後の、巻末のコラムがまるでこちらが本丸であるかのような筆の勢いである。峰なゆかのエッセイなんて最高だ。

#『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と『ノルウェイの森』を比べると、2作が似たテーマを違う方法で書いた背中あわせの関係にみえてくる。

#本人も認めているが、村上は根っこのところではビートルズを好んでいない。彼のビートルズ理解はどちらかというとあとから頭でつけた感じのするものである。にもかかわらず『ノルウェイの森』が書かれてしまったところが面白い。

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