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1405 子どもの心を強くするすごい声かけ 足立啓美

 図書館より。主婦の友社。

 著者は日本ポジティブ教育協会代表理事。レジリエンス教育を軸に、子供にどんな言葉をかけたらいいかを説く。その前に子供の強みについて分析し、「この子供の強みはこれこれだから、ここを認めたらよい」という一手間が説得力を増す。

#自分の肩に止まってささやくネガティブオウム; 非難オウム あきらめオウム 心配オウム 正義オウム 無関心オウム 罪悪感オウム 敗北感オウム
 自分の心をオウムという形象で心の外に出してしまうのが新しい。

ゴットマン博士らの研究によると、幸せな結婚生活を続ける鍵はポジティブな関わりとネガティブな関わりの比率にあり、その比率は5:1とされています。
 ところでこのゴットマン博士だけ「どこそこ大学の」などの説明がない。

*「うまくできなかった」「失敗してしまった」と子供が感じているとき、「今はまだ、うまくできなかったね」「まだ難しいところがあったね」と声をかけましょう。
 失敗したときに成長マインドセットを育てる鍵は「まだ」という言葉。

ライアン・ニーミック博士の六つの強み
*才能 スキル 興味・関心 リソース 価値観 キャラクター・ストレングス
 特に「キャラクター・ストレングス」(性格的な強み)に着目する。それは失われないし、比較できないから。
#スキルや能力などに関する強みは、時代に合わなくなったときや、もっとうまくできる子がいたときに「やっぱり私にはいいところがない」と落ち込んでしまう原因になりかねません。それに対して、性格的な強みは誰からも奪われることがない、時代にも左右されない、自分だけが持つ強みです。

*メルボルン大学のリー・ウォーターズ博士は、子供が「うまくできること(得意)」「何度もすること(頻度)」「エネルギーが湧くこと(熱意)」の三つが重なるところに、強みがあるといいます。

*楽観的な説明スタイル; 原因は自分だけのせいではなく、環境も含めてさまざまな要因がある(自分化しない)

#人が希望を感じられるのは、「自分の求めるものを認識しており、その目標を達成するためのいくつかの方法を考えることができるとき」と「目標を達成するために動き出す意欲があるとき」です。

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