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1408 カウンセラーは何を見ているか 信田さよ子

 図書館より。医学書院シリーズケアをひらく。

 装丁にたまげる。漫画のような絵柄の女性カウンセラーが椅子に座って片足をあぐらにしている。背景はバーガンディカラー。

 内容はベテランカウンセラーがどのようなことを考えてカウンセリングをしているか語る第一部と、入院して他の患者の声に耳を傾ける第二部でどちらもコメディタッチ。
 ワンナップ、ワンダウンということばが解説なく何度も使われる。大事な考え方なのだろう。

#思い切った言い方をすれば、カウンセラーとは、バーやクラブのチーママ、占い師、そして新興宗教の教祖を足して三で割り、そこに科学的な専門性という装いをまぶした存在である。

#アディクションとは、本人(行為の主体)にとっては問題解決行動の一つなのである。

#「精神的にきついお仕事をずっと続けていらっしゃったんだから無理ないですよ」
#彼ら彼女たちの心から心配そうな顔を見ながら、ああ、私はほんとうにきつい仕事をしてきたんだ、と甘美な自己憐憫に浸ることもあった。

#「ほんとうの私なんてない」
 研究室で学んだ言葉。

#「共感なんかできませんよ。人の気持ちなんかわかりません」
#「自分がいくつありますか。多ければ多いほど、豊かなんですよ」
 恩師松村康平先生。

*(自分の母も狭心症だと言った医者に対して)職業柄、安易に自己開示する人には警戒心が働く。無防備な自信家か、それとも計算され尽くした態度に違いない。


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