1409 不要不急の男 土屋賢二
図書館より。文春文庫。
表紙はヨシタケシンスケ。子供と犬が楽しそうに散歩している後ろで、男が退屈そうに窓から顔を出している。
「『春の海』の思い出」がいい。子供の時人前で尺八を演奏した話だ。
#もし笙の演奏がなかったら、新米の小僧が一生懸命風呂の火を起こしているか(わたしの尺八が火吹き竹そっくりだ)、肺活量の測定をしているか、口から無理やり竹を吐き出しているところかと思うだろう。
#自分の本心をことばで伝えると、相手はたいてい激怒する。かといって沈黙を守っていると、「何か言いなさいよ」と相手は怒る。本心を言ってもダメ、黙るのもダメなら、嘘をつくしかない。だが嘘がバレると「どうして嘘をつくのよ!」と激怒して修羅場になる。
#見た目で判断したら痛い目にあうぞ。妻を見ろ。控えめな女だと思ったら、とんでもない女だったじゃないか。
あとがきのなんとかさんは本文をたくさん引用している。いらない。
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