« ドラゴンクエスト5 LV14 親分ゴースト・ポワン王女・春風のフルート | トップページ | 週刊ポーシャ20220507 »

1426 手塚治虫からの伝言 友情 手塚治虫

 図書館より。童心社。監修・中野晴行。

 『雨ふり小僧』『ぬし』『魔の山』『荒野の七ひき』『夜よさよなら』『友よいずこ』の六編を収める。『魔の山』は初めて読んだ。生意気なピーナツのような顔をした佐佐木小次郎が憎たらしいライバルを演じる。中野晴行は、虫プロダクションの経営がうまくいかず「手塚はもう古い」と手の平を返したテレビ局や編集の人を、ろくに感謝もしない遭難者の家族に擬していると指摘する。

 『荒野の七ひき』の自分の体を「タベル?」と食料として差し出す、クマのような宇宙人が心に残る。

#あなたが好きよ タブロ……タブロ あなたはあたしを助けてくれた だからあたしもあなたを枯らさせない あたしのからだ中の水をあげてもあなたを助けてみせる……
 名シーン。手塚治虫は人外との愛を得意としたが、これは人間とサボテンのラブシーンである。

#もう一度やり直せよ いい皮膚ととりかえろよ
#いやだ! だめだ!! この皮膚はな…… 俺にとってかけがえのない友だちの皮膚なんだ! おれがこれをとりかえたりすることはその友だちの誠意を裏切ることなんだ!
 なんという漫画か説明は無用でありましょう。

|

« ドラゴンクエスト5 LV14 親分ゴースト・ポワン王女・春風のフルート | トップページ | 週刊ポーシャ20220507 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ドラゴンクエスト5 LV14 親分ゴースト・ポワン王女・春風のフルート | トップページ | 週刊ポーシャ20220507 »