図書館より。DHC。副題、キレイゴト抜きのQ&A。
通訳になりたいという夢を持ち、柔道を生かして外国人向けのナイトクラブのバウンサーになり、そこで英語を磨いた異色の通訳士の今風の英語学習指南。
左ページに学習者からの質問があり、それに答える。右ページはその回答のエッセンスを三段落の英語で表した文章がある。それを音読しているうちに、考え方も、会話表現も身につくという作戦だ。
すべては音読である。「まずは発音ありき」。自分の感情が動いたとき、記憶に残る。
何度も登場するフレーズは"get my point across"(意図を伝える)。"for sure"も多い。
#And something always held me back.(そしてなんやかやと邪魔が入ってね。)
#That's why I'm going to practice reading aloud till the word order is second nature to me.(だから、この語順が完全に身につくまで音読しようと思っている。)
second natureとはいい表現。
#The Japan Times Alphaの最終ページに掲載されているInterviewコーナーをチェックしてみましょう。
#話の最後で「~ではありません」と意味が突然反対になった場合
#...Some say no, but I disagree.
「実際の同時通訳では乱用すべきではない使い古された『逃げ技』」としているが、「突然通訳を頼まれたのであれば大いに活用してよい」とも言う。
文末に「と語るのです」と急に主語と動詞が出た場合。
#So, we need to shake up the status quo. That's what he tells me."
関係詞whatを使って2文に分ける。
*twitterで"I don't get the joke"で検索すれば、実際のジョークとそれを理解できない人への説明のやり取りまで読むことができます。
*"Motivation Quotes"とだけ検索してください。「画像検索」にすること。
次のやり取りにはしびれる。
#英語学習って一生続くものなんですか?
#いいえ。英語が生活の一部になった時点で「英語学習」は終わっています。
#言い換えれば「日常の中でストレスなく英語に触れている」状態になることを目指せばいいわけです。
*英語のポータルサイトでニュースに目を通したり、YouTubeの動画を英語で視聴してコメント欄を楽しく呼んだりすることができていれば、もう英語がかなり生活の一部となっているといえます。
#"I think ..."しか言えなくて自己嫌悪です。
激しく共感。ここでも関係詞whatを勧める。
#What I often think is
#What I often hear is
#What I think we should do is
#「発音より中身が大事」「つたない発音でも通じればいい」という言説は、一切気にする必要はありません。まず第一に、発音とその他の要素を対立するものと考える時点で大きな間違いだからです。
#実は英語圏では(特にビジネスや公的な場では)他人の発音やアクセントを指摘したり揶揄したりしてはいけない、という暗黙のルールが存在しています。
だから発音が変でも黙っている。それに気づかないで「発音は二の次」と吹かす滑稽さ。
#シンプルな英語で書き改められた、多読・速読に特化した「ラダーシリーズ」
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