1444 スポーツ自転車でいまこそ走ろう! 山本修二
図書館より。技術評論社自由時間サプリ。副題、一生楽しめる自転車の選び方・乗り方。
筆者はBMXやMTBの元ライダー。「ロードレーサーはクルマでいうとF1みたいな特殊なもの」として、アップライトと呼ばれる平たいハンドルと、太いタイヤを持つ、クロスバイクやグラベル車でユルく走ることを提案している。(「山本修二 キャンプ」で検索したらキャンプ料理の大家、子雀さんと絡んでいるのがおもしろい。)
ただし元プロライダーなので「ユルく」の次元が違う。琵琶湖を一周する「ビワイチ」や往復100kmの自転車キャンプに出かけてしまう。整備のレベルも自転車屋が裸足で逃げ出すほどではないか。
しかし「ビワイチ」には憧れる。「人生のリスト」にしまなみ海道とビワイチは入れておくべきであろう。
#なぜ僕が鉄のフレームを好んで乗るのか? その最大の理由は乗り心地のよさだ。適度にしなやかで、フレーム自体が高い振動吸収性能を持つ。
#必要以上の軽ささえ追求しなければ、クロモリスチールほど、スポーツバイクに向いている素材はないと確信する。
フレームの名称がありがたい。
前三角; トップチューブ(上の水平) ダウンチューブ(下の斜め) シートチューブ(サドルが付く)
後三角; シートチューブ シートステイ(サドルから斜め後ろ) チェーンステイ(チェーンに沿う)
#僕は、歩行者も自転車の自動車もシンプルに「すべて左側通行」とすれば、何の問題もなくなると思う。そして、速度の遅い順に左側から道路をシェアし、向かい合う場合は左側にかわす。
#サイクルコンピュータはない方がいい
#大切なのは、五感を研ぎ澄ませ、移ろう風景や香りを感じ取ること。液晶パネルや地面とにらめっこして走り終えるなんてもったいない。ぜひとも、記録より記憶に残るサイクリングを心がけてほしい。
*(フレームの)しなやかさの理由の一つが、バテッドというパイプの加工技術にある。これは、フレームに使われる1本のパイプの厚みを内部で調整する技術で、一般に強度が必要な両端を厚く、中央部分を薄く作る。
*(輪行は)元々は、競輪選手が全国をスムーズに移動できるよう、鉄道会社が採用してくれたありがたきシステム。その恩恵にあずかっているのが、われわれ一般サイクリストだ。
そう言って、感謝と配慮を高唱している。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 1549 決定版極める愉しむ珈琲事典 サザコーヒー鈴木太郎 総監修(2023.03.24)
- 1548 新型コロナの大誤解 西村秀一(2023.03.23)
- 1547 人間関係に役立つ傾聴 古宮昇(2023.03.22)
- 1546 超訳歴史書図鑑 監修・伊藤賀一(2023.03.17)
- 1545 村上春樹クロニクル BOOK1 2011-2016 小山鉄郎(2023.03.16)
コメント