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1455 手塚治虫からの伝言 SFショートショート 手塚治虫

 図書館より。童心社。監修・中野晴行。

 「ヤジとボク」「ゲルニカの巻(鉄腕アトム)」「7日の恐怖」「ACT.38(ミッドナイト)」「ドオベルマン」「未知への挑戦(ブラック・ジャック)」「三人の侵略者」を収める。

 巻頭の「ヤジとボク」が秀逸。手塚治虫版「アルジャーノンに花束を」だが、知的障害を持つ少年の描写が見てきたようだ。兄が来る時間が嫌で時計を壊したり、ヤジの嫌がる動物のイラストを塗りつぶしたり。「ゲルニカ」はなんと1955年の作品。完璧なオチ。「ACT.38」は霧の中で幽霊のようなクルマに出会う話。「ドオベルマン」はSFマガジンに掲載されたもので、アメコミ風な絵柄が独特である。

#私の妻は美しいでしょう?
#ああ! すばらしい美人ですよ!
#でしょう? なにしろ去年のミス・イウレガだったのですから
 このときのBJの顔といったら。

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