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1501 アタッチメントがわかる本 遠藤利彦

 図書館より。講談社健康ライブラリーイラスト版。副題、「愛着」が心の力を育む。

 アタッチメントとはイギリスの児童精神科医ボウルビィが提唱したもの。愛着と訳されることもある。愛情とも違い、スキンシップとも違う。それは「不安になったとき、特定の誰かにくっついて、安心感を得ようとする欲求や行動」と定義される。
 子供は遊びという名の冒険に出て、うまくいかなかったりして不安になると(主に)親の元へ戻ってくっついて安心感を得る。この繰り返しを「安心感の輪」と呼ぶ。繰り返すことによって輪は大きくなる。これが心身の発達である。

#子どもの中に「なにかあったら戻ればいい」という確信が生まれます。そうした確信が得られれば、「だから、もうちょっと先までいってみよう」と、チャレンジできるようにもなっていきます。

#赤ちゃんに接する大人は、「話したがっている」「こうしてほしいのだ」などと赤ちゃんの心のうちをやや過剰に読み取ります。ほとんどは錯覚、つまり勝手な思い込みなのですが、赤ちゃんの養育にはこの思い込みが役立ちます。
#養育者が赤ちゃんに対していだく錯覚は、マインド・マインデッドネスといわれる

#動けるようになるにつれ、怖い思いをする体験も増えます。怖い思いをするたびに、いやしてもらう体験の重なりが、安定したアタッチメントにつながります。
#怖くなったら「この人」になんとかしてもらいたい!=アタッチメントの形成

#非認知能力
#ちょっと難しそうなことにも取り組み続けられる子どもに見られる、「自分ならできるはず」という自信
#列に並んで順番を待つなどといった行動に見られる自制心
#「みんな」で協力して目標を達成しようとする協調性 など

#ストレス時にはコルチゾールというホルモンの分泌量が増え、血圧を上げたり、血糖値を上げたりします。乳幼児期にアタッチメントが形成されないようなネグレクトを経験した子どもは、日頃からコルチゾールのレベルが高いという報告があります。

*「泣かせない」のがよいわけではない 大人が先読みしてかかわると、子どもは泣かずにすむが自己効力感を得にくくなる
*子どもが泣く 大人が応える 「泣いたら、おっぱいをもらえた!」「自分には状況を変える力があるんだ!」 子どもは自己効力感を得る

#子どもの脳の働きがもっとも活発になるのは、子ども自身が興味をひかれた遊びに夢中になって取り組んでいるときです。特に乳幼児期の段階では、自発的な遊びをどれだけ楽しめたか、どれだけ没頭できたか、知的な能力を含めた脳の働きを左右するともいわれます。
#つまりなにかを教え込もうとするより、子どもがあらゆる不安から解放され、自発的に遊びにのめり込める状況をつくるほうが、結果的に身につくものは大きいのです。

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