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1493 「GIGAスクール」を超える 髙谷浩樹

 図書館より。東洋館出版社。副題、データによる教育DX実現への道程。

 すべての小中高の児童生徒にタブレットを持たせるGIGAスクール構想の旗振り役が、その奮闘を記録にして残した本。よいところもわるいところも両方記述してあるところが良心的。原子力の専門家で教育に携わってこなかった人が、科学技術庁を通じて教育のリーダーになるという点が興味深い。

 全国テストで英語のスピーキングを測ることになった。
#この調査には学校現場から悲鳴が上がることになりました。教師の負担を減らす目的でPCを活用する方式にしたのですが、事前に稼働するかどうかの検証、稼働しない原因となるアプリの特定と停止、また録音データの確認、更にはUSBの返送など、各学校の教職員の作業量が増大したのです。
#ICTの技術的な視点からすれば、音声などデータは送信するものであり、USBの郵送というのは本来おかしな行為なのですが、学校の外部との極めて貧弱な通信環境からそうせざるを得なかったのです。

#顧客の解約が増えた場合、なぜ解約したかの原因を、顧客のそれまでのデータや本人のアンケートなどから分析して解約の原因を見い出せば、同様の傾向にある顧客に先手を打つことで解約を減らすことができます。このような分析はチャーン分析と呼ばれ、すでに通信業など様々な分野で行われています。
 クレジットカードやベネッセの通信教育を解約するときに理由を聞かれたことがある。

#標準化の進め方は、特定企業の製品が広く普及することで事実上決まっていく「デファクト標準」、関心のある企業群が合意で設ける「フォーラム標準」、公的機関が決める「デジュール標準」の三種類に類型化されます。

*自己決定権への侵害も挙げられます。ビッグデータから導き出される分析結果を基に、たとえばその人の進路決定の際、「あなたには〇〇科への進学が適している」のような、分析結果として評価された情報がお勧めとして提示されることにつながります。

#自分が気づかない間に様々な価値基準に接することが妨げられ、日々の思考が加速度的に偏っていく危険性があります。自分の価値観や考えの泡(バブル)の中に閉じ込められるイメージから、「フィルターバブル」と呼ばれます。

*このような(凝縮性の高い)集団による目的達成の後席のみが過剰に意識されると、集団自身が自らを積極的に維持・強化しようという力が働くことになります。その結果落ち位入りやすい負の側面もあります。まず「集団思考」や「集団浅慮」と呼ばれる現象が起こります。自分たちを楽観的に過大評価し、情報分析にも自分たちに有利なようにバイアスがかかるようになります。更に外部の批判に耳をふさぐようになり、情報収集そのものが乏しくなる傾向があります。
 そして「序列への固執」「外部に共通の敵を作る」「閉鎖的な集団」へと続く。原子力の専門家が「原子力ムラ」と呼ばれたのが一例。

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