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2023年3月の31件の記事

買った漫画1160-163・買った本94-98

 買った漫画。

160) 伊豆漫玉ブルース 桜玉吉
 電子書籍。「エレジー」よりは前の時代。まだ人との付き合いがあって楽しい。
 
161) アルスラーン戦記 18 田中芳樹・荒川弘
 電子書籍。表紙はエステル。包囲されたギスカールは督戦隊を作るなど精神的に追い込まれる。

162) ファイブスター物語 17 永野護
 デプレとマキシが出会う。マキシの危うさよ。ビューティ・ペールの存在感が不気味。

163) キン肉マン 81 ゆでたまご
 ロビンマスク対ランペイジマン戦決着。

 買った本。

94) 白魔のクリスマス 田中芳樹
 スノーリゾートパニック。

95) 目玉焼きの丸かじり 東海林さだお

96) ホットドッグの丸かじり 東海林さだお 

97) 小学新国語辞典 光村図書出版

98) どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2 宮口幸治

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1551 先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません! 小林朋道

 図書館より。築地書館。副題、鳥取環境大学の森の人間動物行動学。

 先生シリーズも17巻。「はじめに」が重い。
*でも「人生」の終わりには、これらの自我意識(自分は○✕している、など)はなくなるだろう。
#でもじっくり思索したとき、死はそんなに怖いものなのだろうか。
#たとえば、五歳のころの(とてもかわいかったにちがいない)小林少年は、今、どこにいる?/どこにもいない。もういないのだ。
#死は怖いけれど恐ろしくはない。死は、変化し続けていく自然現象の一点にすぎないのだ。

#それは上半身(というか頭部+胸)が茶色で、下半身が白色のノウサギだった。
 ノウサギの毛の色は頭から変わっていく。

#Okくんは(悪い意味に取られると本意ではないのだが)“死体”に目がない。
#「死体に目がない」というのは、「外傷などによって、死体の目の部分が欠損している」という意味ではなく、(Okくんが)死体が大好きだ、という意味である。
 どきっとするが、Okくんは動物のロードキル対策を研究しているのだ。

#俗に言われるように、ヒトのニオイがついたら親は子育てをやめる、などということはいっさいない。いろいろな(哺乳類を含む)動物を飼育してきたが、そんな俗説を体験したことは一度もない。
 何度も主張している。

*レック; 集団求婚場。
#レックは、鳥類で知られている現象であるが、私の目には、スナガニたちの集まりが、このレックのように思えたのだ。

 ペガサスヤギことクルミの死が悲しい。これは前書きに連なるのであろう。
#荷台に用意していたシートを敷き、四人が体を抱えてクルミを小屋から出入り口まで運び荷台に載せた。
#その間、起こったことを私は一生忘れないと思う。
#四頭のヤギたちが、小屋の前に立ち並び、大きく低い声で鳴いたのだ。
#「みんな、わかってるんだ」………そんな言葉が自然に口をついて出てきた。胸いっぱいにわき上がった思いがそんな言葉になったのだ。

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週刊ポーシャ20230329

 日曜日。スージーが季節限定のお菓子が欲しいというのでお菓子屋へ。なぜか閉まっていて三件目、スーパーの中の店へ。
 三年前娘が高校入学説明会のときに「合格記念どらやき」が売られていた。注文すれば入学式に届く。帰り道に娘が「どら焼き食べたかった」。言えばいくらでも買ったのに。心に引っかかっていた。
 高校二年生の夏、海外交流プログラムに参加した。ところがコロナでアメリカには行けず、留学生を呼んだり海外とズームでつないだり、価値はあるけれど、代金はちょっとした旅行に行けるくらいかかる。それでも娘は国際系志望なので申し込みをした。するとお菓子屋さんを含む同窓会さんが代金の補助をしてくれた。
 店長さんを呼んでお礼を言う。「娘が高校を卒業しまして、東京の大学に決まりました」 あれ涙が。なんとか海外交流のことを説明し、「お世話になりありがとうございました」と言い切った。女性店員は「さっきまで社長がいたんですけれどねえ」。そこまでツキは持っていない私。

 入寮の日のJRの切符を買う。スージーは新宿のホテル付き、44,400円。ポーシャは片道で18,800円。こまちは同じ号車で、同じ列。顔が見えて安心であろう。うまくすれば替わってもらって隣になれるかもしれない。

 鏡を見て「今日の髪は一番きれい」とご機嫌。先週生まれて初めて美容院に行ったのだ。
 「東京に連れて行くぬいぐるみを選ぶのに悩んでいる」 重大問題だ。

 午後三時から買い物デー。友達が「ケーズデンキで買って仙台で受け取る予定」だそうだ。なるほど、ここで注文を受けて進学先のケーズから受け取ればいいわけだ。と思ったら違った。ただの地方発送だった。電子レンジで2,000円、炊飯器で500円。もったいない。「パソコンが欲しい。今のは重い」 今のって、サンタさんのだ。「予算いくら?」 さらに大学から来た推奨スペックのデータを見せる。CPUは5世代以上、メモリは8G以上。しかもMSオフィスは大学からロハでもらえる。ここにある機械のほとんどはMSオフィスが付いてくる。“アマゾンでオフィスなしのを探してくれない?” ポーシャは不承不承だが承知した。だって推奨スペックの機械は14万円くらいするのだ。

 コメリへ。炊飯器はぼくらの山善のYJR-M05に即決。4,880円。ポーシャは「ケーズでは釜の厚さが書かれていた。厚いほどおいしいらしい」 ポーシャにはわるいがスージーが"食べらればいいのだ"と押し切った。その代わり電子レンジはポーシャの希望を通した。一番安いのはユアサプライムス、ゼンマイタイマーで物理的ベルが「チン」と鳴る。コース機能もオーブンもない。タイマーとワット三段階だけ(200-500-700W)。レトロフューチャーで面白いが、本人は「私は平成生まれ」と肯んじなかった。二番目に安い山善のPRW-F180。

 学生会館はIHがあるのでIH対応片手鍋を買う。フライパンはスージーが"イオンの方が安い"というのでペンディング。包丁は「レッツクック子供包丁」スージーが"危なくない"と選択。まな板、メリットシャンプー、ビオレ泡ハンドソープ。コンバット。「先輩がゴキブリホイホイを買ったって、言っていた」 吟味して「ゴキブリの姿を見るのが嫌だ」と粘着式ホイホイではなくコンバットを選択。伸縮キッチンテーブルを気に入る。シンクの上に架け渡す拡張スペースだ。

 ダイソーへ。キッチン雑貨を中心に。スポンジ。フィーリングコーナーパールとは何かと思ったらシンクの三角コーナーだった。ザル。なぜか圧縮袋を気に入る。掃除機もないのに。「掃除機は(会館から)借りられる」 まな板スタンド。ポリエチレン手袋。ランチョンマット。袋クリップ(食べかけの食品を閉じるもの)。キッチンタオル。菜箸は「コカ・コーラのがいい」。皮むきくん(ピーラー)。どうして? 「りんごを食べたい」 ターナー。お玉。

 イオンへ。布団を下見。「充電ケーブルが欲しい」 百円ショップでは駄目か。「すぐ壊れる」 エレコムのMPA-FAC(1,280円)を購入。ワゴンの掛け布団・敷布団カバーをそれぞれ500円で購入。
 「サーティーワン食べたい」 流石にお断りをする。
 催事場で全国焼き物市が開かれている。有田が欲しいが空振り。マグカップコーナーが楽しい。歴代首相。魚偏の漢字。徳川将軍。寿司ネタイラスト英語版がかわいいのでは水を向けるも、「かわいくない」。「パンダがかわいい」 680円。パンダの湯呑は買うかも。
 19:30終了。

 月曜日。火災保険の件で保険屋さんに会社へ来てもらう。元気な若い男性。大学から来た紙に「会社や内容は問わないが年間で4,000円くらいの保険料」とある。この保険屋さんだと2,800円で済む。営業さんは大学から来た紙の保険の例を見て、"借家人賠償が必須なのでしょうか?"と指摘する。大学が「内容は問わない」と言っているのだから"こんな保険に入って秋田から来ましたドン!"と言い切れば"ダメ"とは言わない気がする。しかしプロの助言に従って大学に電話。借家人賠償は必須ですか。"はい必要です。なにかあったときに賠償するための保険ですから"と大学。けんもほろろ。結局大学の勧める保険に入るのがいいらしい。営業さんには遠くから来てもらって申し訳ない。"一歩進むお手伝いができてよかったです"と大人の対応。

 昨日買いそびれた電源タップを購入。スイッチのあるなし一つずつ(WHS2533WPとWHA2433NP)。スイッチ式はランプだと切れるので押すと隠れていた赤色が見える方式。スージーに言われてスーパーから段ボール箱を四つもらう。

 当のポーシャは夜更かしして昼頃起きて、中学の友達Hちゃんと遊びに行った。夜七時を過ぎても帰ってこない。スージーは「27日からは準備で忙しい」と言っていたのに全然準備も家事もしない、とご立腹。
 これは推測だが、理解のある父親(!)と愛情たっぷりに世話を焼く母親に育てられて、なんでもできる優等生としてここまで来たが、一人暮らしという事態に戸惑っているのではないか。

 マックスバリュで買物。すみっコぐらしのかまぼこがある。小学生のころポーシャは大好きだった。文具やキーホルダーを買ったものだ。パジャマも着ている。今はすみっコぐらしグッズを集めたりしないが、思い出に食べていってほしい。

 午後8時ころ帰宅。「マック(マクドナルド)にいた」 大学生協の学生賠償責任保険(19HK)を申し込む。手数料が500円かかって9,000円。
 「入学記念アルバムを買って。留学もあるから卒業はそろわないよ」 これも生協の企画で、撮影はダイビ、16,500円。

 火曜日。布団を買いに行くはずがスージーが"片付けをがんばり過ぎて具合がわるい"。
 仕送りの送金はゆうちょを使い、カードと通帳を秋田と東京それぞれで持つ計画だ。その練習に行こう。
「暗証番号を忘れた」
 引き出したことがないから忘れるのも無理はない。問題はメモがないこと。中学生のころから"アカウントとパスワードはこのメモ帳に書きなさい"とデスクダイアリーを渡したのに。
 郵便局到着。銀行から十万円をおろしてゆうちょに入金する。これは問題ない。"毎月十万円を仕送りするわけじゃないよ"と釘を刺す。
 さて引き出しは。ポーシャがそれらしい暗証番号を打ち込む。エラー。三回失敗。窓口に相談。今日はもう午後六時前なので「窓が開いているときに」(窓っていうんだ)手続きに来てほしい。通帳、カード、印鑑、本人確認書類。まず回数制限のロックを外し、それらしい番号をいくつでも試す。それでだめなら番号照会の手続きに移る。仙台から手紙が送られてくるので一週間ほどかかる。ポーシャ「番号を変更できないのですか」と質問。それはATMでできる。メニューの下側に暗証番号変更のボタンがある。ただし"現在の暗証番号を入力"しなければならない。若くて親切そうな男性の局員だった。

 イオンへ。フライパンを買いに来たはずが、スージーからチャットが来る。リポビタンD。3Dマスク。デシン(マキロンの安いの)。救急バン。バファリン。液体ムヒ。ロリエ。トイレットペーパーに悩む。入寮すると一巻きもらえる。あっちで買おう。ようやく、ふっ素フライパン。君のマイフライパンは真っ赤だねえ、と言うと笑う。100円ショップWでなぜか布団圧縮袋を欲しがる。スライド式とバルブ式がある。三袋買う。

 スージーからチャット。"電気ストーブが壊れた。怖い"、"回すネジ壊れて、動かない" スージーはダイヤルまたはつまみをネジと呼ぶ。かつてクルマのエアコンのつまみが壊れたときもクルマ屋の店員に「ネジがネジが」と説明していた。カウンセリングの技法の"相手の表現を使う"を思い出す。
 閑話休題。プラグを抜いて。"それが怖い" 一回倒して(地震で倒れるとオフになる機能)。
 
 買い物は終わったはずだが、ポーシャが「お菓子が欲しい」。お煎餅がある。ママにチャットで尋ねる。
「星たべよと瀬戸塩せんべい、どっちがいい?」
"どっちも"
 具合がわるくてもママはママらしさを発揮する。"中華丼できてるの買ってきて 頭痛くて動けない"
「中華丼ないや かき揚げうどんときつねうどん、どっがいい?」
"寿司ないの?"
 ということで海鮮丼を買ったら"少ない"とスージーはお怒りである(ポーシャには冷やし中華を買った。今あるのか。『三月の冷やし中華』。映画のタイトルのようだ)。

 帰宅。ポーシャがパソコンを欲しい。クリスマスにサンタさんがくれたライフブックがあるが、「重くて嫌」「サーフェスが欲しい」。
 前日ケーズデンキで見たものはMSオフィスが入っている。タフス大学はオフィスをただでくれるのでもったいない。オフィスのないものを探す。
 しかしサーフェスは高い。大学指定スペックの中古品を見つける。ライフブックU937。オフィスは入っているが、44,800円ならお釣りが来る。クレジットカードだからお釣りは来ないけれどね。

 スージーがポーシャの食べ残しの豆腐味噌汁をくれた。礼を言えと言うのでやる気なく"ありがとう"と言ったら"鼻にかけた瀬川瑛子のような言い方をするな"と突っ込む。それにポーシャが「あはは、あはは、あはは」と大喜び。

 ポーシャが中学生時代お世話になった人による人物評を伝聞で聞く。
“ぽわんとしていた生徒だった”
 ぽけーっとしていたのか。いや。おとなしいけれど、いつもにこにこしていて、かわいいものを「かわいい」と喜んで、物腰は上品、になればいいなと思って育ててきた。

 水曜日。早退して帰ったらポーシャはまだ郵便局に行っていない。

 ポーシャが準備する間に車中泊の準備。
 エアベッド。電池式ランタン。マルチツール(十徳ナイフ)。ラジオ。サンシェード。三角停止板。ガムテープ(ブルーシートを目隠しに貼る)。
 持って行かないのはインバータ。昔はこれでノートパソコンを動かし、携帯電話を充電したものだが。
 寝袋がない。あると思っていたが思い違いだったか。掛け布団で眠れるだろうか。明日セカンドストリートで買えたらいいな。

 出発。書類は書いていた(偉い)ので提出。ただ言葉がぎこちない。
「カードの認証番号を忘れて別の郵便局の人からロック解除と番号照会の紙をもらったので出してもいいですか」 述語はそれか。認証番号でなくて暗証番号だ。
 ロック解除して試すも、もう思いつかない。諦めて番号照会を申し込む。一週間かかる。とりあえずの生活費に、通帳と伝票(印鑑を押す)で五万円下ろす。

 スージーから"大判焼を買って"とチャット。昨日行った郵便局の近くには大判焼の店があるから。今日は別の郵便局だ。なにをしても食べ物に結びつけるスージーの力に驚愕する。

「ABCマートに行きたい。スニーカーが欲しい」
 ABCマートは(高校の近くの)街にある。この町にあるのはアスビーだ。大学入学前に新調したいのであろう。おしゃれは足元から。
 一度ルコックも手に取ったが、ヒールミーというリーズナブルな価格帯のホワイトスニーカーを選んでいる。
「小さいピンクか、ちょうどいいブラックか」 大きいのは中敷きを敷けるが、小さいのはどうにもならない。
「黒ならどんな服にも合わせやすいよね」
「靴ひも欲しい」 青色の爽やかなのを選んだ。
「いい天気!」 本当に、雲ひとつない、春の空だった。

 スージーから“あじまん買って”とチャット。大判焼がだめならあじまんを食べればいいじゃないアントワネット。ポーシャに任せるとクリームを二つ買った。ママはあんことクリームそれぞれ二つ買えと言うよ、と予言。

 帰宅。「散歩に行こうよ!」
 スージーは三十分くらい粘ったが、結局出発。最後の散歩かもしれない。くしゃみが出る。目薬を会社に忘れてきた。涙目になりながら散歩に行く。どんなに目がかゆくとも、この散歩には行く。

 スージーは豈図らんや、“どうしてあじまんをあんことクリームの二つを買ってこないのだ”とご立腹。予想通り。

 スージーはいつもの川沿いの散歩道ではなく実家へ向かう。おばあちゃんと面会。庭の白い花や梅を見る。おばあちゃんがポーシャの手を握る。もう泣く。
 町内をあちこち歩く。ポーシャの保育園。バネ遊具にブルーシートがかけられている。「どうしてだめなの」と憤るポーシャ。

 公園のテニスコート。“バドミントンができるね”とスージー。もっと来ればよかった。
 公園で梅の写真を撮っていると、保育園帰りの男の子が近づいてきた。私に手を伸ばす。タッチ。その子はお母さんに“タッチしたよ!”と報告。お母さんは“ありがとうございます”と礼を言う。ポーシャは「かわいい、かわいい」と連呼する。なんだったのだろう(優しい人だと思われたのだな)。
 その後しばらく写真撮影。梅。山。半月。桜はまだつぼみ。スージーが“ちょっとピンクになっている”と見つける。
 雑談。
「社会の授業でリーバイ・ストラウスを答える問題が当てられた。わからなかった。先生が『いまジーパンはいているでしょう。どこのブランド?』と聞くから『ユニクロ』と答えた。大笑いされた」
「(同じ地区の友達の)Kちゃんは新潟に行って新幹線『とき』で東京に向かっている」
「(月曜日に遊んだ)Hちゃんが『卒検に受かった』。一回落ちたって。○中生がいっぱいいたって」
 空はあまり暮れてゆかないが、空気は寒くなる。帰宅。

 「ポケペイに入る?」「タフス大学ではタコペイだって。生協や学食でポイントがもらえる」
 電子マネー決済は危ないので私は使っていない。よくわからない。とりあえず千円だけクレジットカードで払う。

(いっしょに住むのはあと二日、すべてを記録していたい…)



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1550 ドローン活用入門 鈴木真二 中村裕子

 図書館より。東京大学出版会。副題、レベル4時代の社会実装ハンドブック。

 ドローンのレベル4とは友人地帯目視外飛行を指す。人がいるところの上空を、操縦者がドローンを見ていない状況で、飛ばすのだ。有人飛行ではパイロットが安全を確保するが、ドローンではそうはいかない。

 「入門」という文言を見て気軽に手に取ったが、内容は研究したり法律を作ったりする側の本である。「東京大学出版会」という文字を見て納得した。

 実例が楽しい。楽天は、三重県志摩市の間崎島へ、本土のマックスバリュから商品を送る実証実験をした。住民からは「30年ぶりに便利になったと感じられた。これは希望のともしびだ」との評価を受けた。
 また楽天は、長野県白馬村の標高2800mの山小屋に新鮮な魚を届けた。

#達成すべき運行上の性能を要件とし、具体的な機器等を限定しない「性能準拠要件(Performance-based Regulations)」を導入している。
 ドローンの世界は進歩が速いので、「これこれのカメラを用いる」ではすぐに時代遅れになってしまう。その代わりに「これだけの距離でこれこれの分解能を持つ」という性能をルールに定めている、ということ。

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体重78.9kg 20.8%

月) 納豆豆腐 ランチ サラダ 伊藤ハムチキンナゲット 唐揚げ
火) 納豆豆腐 いそのかづおブラックラーメン 温泉玉子 カステラ バランスパワージャンドゥーヤ サラダ ローストビーフ寿司 唐揚げ(残り) ひとくち鶏はらみ塩焼
水) 納豆豆腐 弁当 宴会料理
木) 納豆豆腐 カツ丼 サラダ めばちまぐろ 鰹たたき さば大葉フライ ブロッコリ
金) 納豆豆腐 弁当 サラダ 砂肝黒胡椒焼き 春キャベツ ヤンニョム焼豚 焼きそばUFO
土) 納豆豆腐 中華丼 温泉玉子 サラダ つゆだくの肉じゃが煮 唐揚げ 宇都宮餃子
日) 納豆豆腐 カツカレー 餃子残り ロールキャベツ 伊藤ハム鉄板焼きサイコロステーキ サラダ

 火曜日は生協で買ったラーメンを作り、実家で母からカステラを出してもらう。ジャンドゥーヤはヘーゼルナッツの入ったチョコレート。焼きそばUFOはスージーの期限切れ。UFOとは「うまく! 太く! 大きく!」だそうだ。ヤンニョムとは韓国の辛味噌。前にも言ったがトンカツがあるときのカレーは有名店のカレーでなくて個性の少ない「プロクオリティ」が調和する。チキンナゲットをおうち呑み名人で焼くのは楽しいね。

体重79.8kg 19.9% -0.7
体重79.8kg 19.0% ±0
体重79.8kg 21.7% ±0
体重79.2kg 19.1% -0.6
体重78.9kg 20.8% -0.3

 ランチが終わり手作り弁当シーズンが始まる。三年ぶりの宴会もあった。天皇誕生日があり一週間に三度のラン。今週末は足で走らないがクルマで爆走する。どうなるか。


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週末の過ごし方20230326(ブックオフ・春のお彼岸・けがをしていると献血はできない)

 月曜日、アイイオンでタダになったり(湖池屋貝の浜焼き)安くなったり(ソントンカスタードクリーム)を買って、レジでアイイオンアプリを見せるのを忘れた。つまり割引にならないということだ。アイイオンでバーコードを表示させる所まで来たのに。「お客様ひょっとしてアイイオンをお使いでは」なんて言ってくれたら。(自分が迂闊なだけです)

 火曜日、春分の日。スージーが墓参りに行こうと誘う。久しぶりの自転車。スージーのお父さんが眠っている。
 昼には散髪。心機一転してがんばろう。

 ポーシャを街まで送る。時間つぶしに本屋を巡る。ブックオフT店。田中芳樹の『運命』『バルト海の復讐』『ラインの虜囚』がある。お目当ての『創竜伝』14・15巻はなかった。東海林さだおは持っているものばかり。『さだおの丸かじり』アンソロジーは買ってもいいかなと思ったが700円なので見送り。ブックオフN店は閉店していたとネットで知る。

 実家へ。父の遺影を拝む。はからずも妻と私の父二人を拝むお彼岸となった。あなたの孫が大学に合格しましたよ。
 母からポーシャへ贈り物をもらう。時計とブローチ。テーブルにあった「しとぎまめがき」とカステラを袋に詰める。私が急に行ったものだから、備蓄していたのであろう、花柄トイレットペーパーを持たせてくれる。昔の人は客を手ぶらで帰さない。

 水曜日。三年ぶりの宴会。鼻血が出るかも、と思ったが涙が出そうになった。…飲みすぎた。反省。

 木曜日。手のひらにとひざに擦り傷、足の爪が割れて血がにじむ。特に手のひらが痛い。患部にはメンターム、まわりにはアデフロニックゲルを塗布。手の甲にも塗って効いてほしいと願う。

 金曜日。割れていた足の爪がはがれた。ちょっとぶつかるごとに痛い。特にサンダル。家では思ったより頻繁にサンダルを脱ぎはきする。はさみで切り去る。絆創膏で保護する。歩くたびに痛い。特にズボンをはくときが大変。つうっと全長1mのヤスリでこするようなものだ。
 左手の痛みは軽くなった。昨日はクルマのギアのボタンも押せなくて右手で押した。
 コメリで買い物。コメリのポイントは三月に期限がある。「期限が今月いっぱいのポイントがありますが」と教えてくれる。親切。

 土曜日。ラン。サンデーフリッカーズには桂宮治が乱入。「だれそれ師匠の仕事なら適当でいいよ」「宮治がこう言っていた、と言っといたよ」と傍若無人。最後まで90分聞いてしまった。汾陽麻衣さんが軌道修正しようと悪戦苦闘するのがおかしい。

 さあポーシャのいる最後の週末。ルーチンを片付けよう。図書館。駅に行って大学の入学式に行く切符を受け取る。しかし話せる券売機は不便だ。長く待たされるし、並んでいるとき本当に対応してくれるのかと不安になる。えきねっとで予約した券を受け取るだけなのに。QRコードで簡単なはずが、ニフティメールは「画像を表示する」をクリックしても小さなアイコンが出るだけ。前もそうだった。クレジットカードを入れて進める。行きの乗車券、行きの新幹線、帰りの大学近くの駅から東京まで。あれ。もう一枚は。帰りのこまちがない。よくわからないので後ろの人に順番を譲る。もう一度操作。乗車券と新幹線の特急券が一体化された切符が出てきた。どうしてさっきは出てこなかったのか。結局トータル一時間くらいかかる。お昼になったので帰宅。
 スージーが激怒。「(新幹線を降りるのは)大宮でなくて東京って言ったでしょう」 わかった、取り替える、といってもさらにわめき続ける。子供の怒り方だ。
 もう一度駅へ。新幹線を大宮から東京に延長。

 イオンへ。アイイオンで餃子が無料。レジが混んでいる。セルフレジでどうすればいいか。レジの左にハンディスキャナがある。買い物の途中でアイイオンのバーコードをスキャンすればいい。なるほど。それ以降は昨日のポーシャの記事で。

 日曜日。ラン。スナックラジオは色気の話。後半の敬語で話す話が面白い。どういう仕草が色気があるか、という話題でバービーたちが「ここを」「こうやって」とゼスチャーで示したが、ラジオではわからない。リリーさんが配慮して「小指でね」などと補足していたが、繰り返されるので「お前らさっきから『ここ、ここ』つってるけど場所を言えよ」とキレるのが面白い。

 ラジオの「メロディアス・ライブラリー」が最終回。タイミングが合わなくて聞けなかった。こういう文化的な番組がなくなるのは損失だ。『シカゴ育ち』はこの番組に影響されて読んだ。

 献血へ。医者の問診では「健康です」と答えたが、採血の人に左手の傷を発見される。医者に戻される。「出血はしていませんか」 していません。「絆創膏をはがしてもいいですか」「ああ、こういう状態か」「浸潤していますね。バイキンが血液の中にあるかもしれないので、今回はご遠慮を」 鉄入りウエハースをもらった。
 『ちはやふる』48~50巻を読むつもりだったが、48巻の巻末のかるた入門を読む途中でタイムアップ。


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週刊ポーシャ20230325

 日曜日。久しぶりの(七月以来だ)ライブ。卒業ライブになるのだろうけれどそんなことは言わない。きっと寂しくなるから。朝に「できるだけ焼いて」とCDを渡してきた。急には無理だ。二枚だけ焼いて時間切れ。
 23:22着で帰ってくる。余韻があるだろうといろいろ聞きたいけれど黙って帰宅。「牛丼を食べた」ことくらい。迎えに行く前に唐揚げを仕込んでいったけれど、もう0:30で眠いので揚げるのは明日に延期。
 
 月曜日。クラス会のカラオケに行く、と言っていたがグーグルマップによると動きなし。「クラス会(を)けちった」とスージー。
 思いついてチャットで提案。東京の「るるぶ」があったらいいのでは。「いらなーい」「それより練乳アイス食べたい」

 火曜日。昨日買ったアイスバーが気に入った。「また買ってきて」 よつ葉至福のミルク。個人的にはバターでおなじみの会社だ。
 バンド仲間と焼肉大会。定期券が切れているので送り迎えをすることにする。「ドラム以外は秋田を出る」「(午後)八時には終わる」
 七時半、焼肉店へ。八時。スージーから"寝てるのか"とチャット。寒くて眠れない。九時。出てきた。「まだかかる」とチャット。九時半、「シャトルバスに乗っちゃった 駅に行く」 エンジン始動。
 駅ではボーカルとベースと三人でいる。
「五時二十分から九時まで焼肉を食べた。おいしかった。みんなでりんごカルビ四人前を食べた。五人で16,000円。バンドの売上から出した。先日のライブではそんなに売れなかったのでこれまで貯めた分から出した。食べ終わってから隣のゲームセンターに行った。ベースが持っていたピンクのぬいぐるみはそこで取った。私はギターにこれを取ってもらった(なにかふわふわしたぬいぐるみを見せたが夜で運転中なのでよく見えない)」
【後日付記】シマエナガのぬいぐるみだそうだ。

 水曜日。ポーシャの大学の入学式をスージーは見に行きたい。JRをえきねっとで予約する。

 木曜日。帰宅するとスージーが青ざめている。"ポーシャの物を整理していて、ちっちゃいころの傘を、なんとか捨てたけれど、ちっちゃいころの靴を捨てられない"と泣き出す。もらい泣きをする。
 ポーシャは具合がわるく寝ている。高校の離任式も休んだようだ。今までは合格に喜んでいたけれど、出発の日が近づき、荷物の整理を始めると、家を出る悲しさが現実になってきたのだろう。"手を握って離さないんだよ" 分離不安。

 金曜日。仕事帰りにチャットを見ると「ポーシャが街にいるから迎えにいって」「ついでに駐輪場の自転車を回収すれば」とスージー。駐輪場があと三日なので家に寄って鍵を受け取る。
 実家の母に会わせたい。"遠慮する。具合がわるい" 会いたくないわけではあるまいに。これは長くなるので割愛。…無理にでも行けばよかったか。
 ポーシャと合流。自分で自転車を乗せようとするポーシャ。「上がらない」 自転車を運んできた春はもう一回り大きな登録車だった。今は軽自動車。自転車がはみ出る。引っ張ったりハンドルの向きを変えたり乗せる工夫をする。自発的でいいね。運転席を前にスライドして解決。
 今日はどうしたの。「軽音の後輩とご飯を食べていた」
 流行りのぴかぴか光る首輪をした犬が散歩している。"犬が光っているよ"「本当だ!」 犬が青く光っているようだ。プードルのような犬が短い足を交互に動かして速歩きをしている。「かわいい!」「足の短い友達が『どうして足の短い動物はかわいいと言われるのに、足の短い人間はディスられるのか』と言っていた」
 くしゃみをした。「ういっふぃーにゃ!」 にゃ、ってなんだよ。二人で笑う。
 ネットで調べた引っ越しの話を振ってみる。まず炊飯器がいるね。三合くらい。掃除機はいらないって。クイックルワイパーなどがあればいい。保温ポットはいらない。湧いたらすぐ使えばいい。ポーシャも乗ってくる。「学生会館にはベッド、冷蔵庫、スタンド(照明)がある。アイロン、掃除機、自転車空気入れを貸してくれる」「キッチンウェアはフライパンと片手鍋と包丁と、菜箸くらいを買えばいい」「食器はどんぶりとカレー皿と小皿とお椀と、五つくらいでじゅうぶん」「バンドのギターの人はこっちのケーズデンキで買って、むこうで受け取るサービスを利用した」「東京に連れて行くぬいぐるみを選んでいる。選べない」
 ファミリーマートで100円クーポン。「チョコクリーム鯛焼き」 温めないの。「温めるとチョコクリームがたれる」「どこから食べる?」 しっぽかな。おいしいのは最後。本当にしっぽから食べている。

 土曜日。昼下がり、「買い物行かないの」。家電や鍋釜、寝具がいる。と思ったらスージーが"JRが先"。いや先に買い物に行こう、と言ったが聞かない。四月一日の入寮にスージーとポーシャはJRで行く。前泊したかったが三月三十一日にオンラインTOEICの試験がある(どうしてその日に)。さらにスージーは一日に一泊したい。
 大宮の件があったので(明日の「週末の過ごし方」参照)私は別のことをする。大学から来た国際交流会館のメールを印刷する。
 家賃46,000円は現地で銀行のキャッシュカードを端末で読み取ることで引き落としになる。
 東京電力にネットでアクセス。ネットで住所を特定するシステムができているがエラーが出て電話する。登録。後日クレジットカードを登録する。
 東京都水道局に電話。これも完了。こちらもネット住所特定システムがあり、機能した。
 電気、水道料金が別とは。これで実質6万円ほど仕送りをしているようなものだ。
 スージーはまだ宿で迷っている。3時から始めて6時半になっても決まらない(決めたのは翌日)。おもしろくないのはポーシャ。買い物にも行けないし、なにもできない。「なに待ちなの」「三時間半も何やっているの」「お腹すいた」と怒っている。契約書を書いたら、と提案するも「一週間字を書いていないから字が下手」と尻込み。


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1549 決定版極める愉しむ珈琲事典 サザコーヒー鈴木太郎 総監修

 図書館より。西東社。

 タイトル通り、珈琲のすべてがわかる事典。自らの得意なところを語る本ではなく、植物としてのコーヒーノキから始まり、豆の種類、おいしい入れ方、焙煎の方法、アレンジレシピ、スペシャルティコーヒー、すべてがそこにある。
 ゲイシャという高級豆をわが社では扱っている、という宣伝があるが、それ以上にこれまで類書で語られなかった焙煎やドリップの詳しさが勝つ。

#焙煎度が深まるほど苦味は増す
#「コク・深み」「キレ」は後味の一つ。「すっきり感」、「まろやかさ」も後味となる。
#キレとは苦みの強さと滞留時間に関係し、早く消える苦味は「すっきりした苦味」だが、その苦味が強いほど「キレのある苦味」につながる。
#ベースには苦味があり、それが濃さを持続しながら複雑に広がっていくとコクや深みに。
#コーヒーチェリーが完熟するほど甘みが増える。

*カフェオレ; コーヒー1:牛乳1
*カフェラテ; エスプレッソ1:フォームドミルク7から9
*カプチーノ; エスプレッソ1:フォームドミルク4から5
*カフェマキアート; エスプレッソ1:フォームドミルク1から2

#サザスペシャルブレンド
#グァテマラ コロンビア ブラジル モカ
#フルシティロースト
 焙煎の度合いは、イタリアン>フレンチ>フルシティ>シティ>ハイ>ミディアム>シナモン>ライト。イタリアとフランスが張り合っているみたいでおかしい。

#「珈琲」という漢字は、かんざしが由来
#かんざしの花を表す「珈」と、かんざしの玉を結ぶ紐を表す「琲」が採用された。

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1548 新型コロナの大誤解 西村秀一

 図書館より。幻冬舎。副題、もうだまされない。

 著者は国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長の肩書を持つ。ダイヤモンド・プリンセス号で感染爆発が起きたときも船に乗り込んだ。

 著者の主張をまとめると、「不織布マスクを着け、換気を心がければ、そう簡単に新型コロナにはかからない」。うつるのは空気感染であり、皮膚からは感染しない。だからがんばってあちこちを拭くと疲弊する。またカーテンや仕切りも空気中のウイルスをその場に滞留させることになる。


*PCR検査の「偽陽性」には、だいたい二つの種類があります。一つは稀ですが反応自体が誤った遺伝子に反応したもので、例えば、一部がたまたま同じ塩基配列を持った他の遺伝子、あるいは非常に似た遺伝子に反応してしまうタイプ。もう一つは、本当は感染しておらず、たまたま死んだウイルスが検出されたタイプです。
 この本ではウイルスが活性化・不活性化の状態にあることを「生きている・死んでいる」と表現する。

*ある論文では、検体中のウイルス遺伝子の量は、採取から時間がたつに連れて減っていくと報告されています。人の検体中に含まれる、ウイルス遺伝子を分解する酵素が働くためです。そしてまた、遺伝子量の減少は、特に唾液の検体で起きやすいことも報告されています。
 唾液の検査は手軽だがデメリットもある。

*マスクを着けたら、してはいけないことがあります。それは走ることです。いくら性能のすぐれた医療用のサージカルマスクを選んでも同じです。走ると顔や体が揺れてマスクがずれ、密着性が失われてしまいます。
#走ってはいけない理由はもう一つあります。走って呼吸が激しくなると、強い力で息を吸い込みますよね。そうすると、普通の呼吸ならマスクの繊維に引っかかるはずのエアロゾル粒子も、繊維の間をすり抜け中に入ってきます。

#バイキングや大皿料理の危険性を訊ねられたら、「全然問題ない!」と答えます。
*食べ物そのものよりも明らかに問題なのは、人の密です。
*新型コロナウイルスに関して言えば、トングから感染することは考えなくて良いでしょう。多くのパン店で商品の一つ一つが袋詰めにされています。そんなことまでしなくてと思います。

#感染症の歴史を見ると、一般的には感染が広がるほどウイルスは弱毒化し病原性を発揮しなくなっていきます。最初のうちは毒性が強く亡くなる人が多かったとしても、宿主である人を殺してしまうとウイルスも生き残れませんよね。そこで長期的には人を殺さない程度に毒性が弱くなる方向へと変わっていき、「感染する人は多いが、軽症で済む」という状態になります。

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1547 人間関係に役立つ傾聴 古宮昇

 図書館より。清流出版。副題、プロカウンセラーがやさしく教える。

 著者はアメリカでカウンセリングを学びその大学で教鞭をとった。カウンセリングできる英語力とはsばらしい。

 「傾聴とはただ相手の言うことを繰り返し、肯定するだけだと思っていませんか。」 その指摘にぎくりとする。自分の価値観を手放し、相手の世界に入ること。それは仕事でも家族でも人間関係に役立ち、自分に対する信頼につながる。
 技術だけでなくなにか崇高なものを教えてくれる一冊だ。

#傾聴を学び始めた人たちの中に、とても多い誤解があります。それは、「傾聴とは話し手の言うことに何でも『ハイ、その通りです』と賛成することだ」というものです。
#傾聴とは、「正しい」「正しくない」「その通りだ」「それは違う」と自分のものさしを相手に当てはめて判断をしたり評価をしたりすることではなく、相手が伝えようとしていることをそのまま受け止め、共感をもって理解することです。

#「傾聴の技術」まとめ
#大きくたくさんうなずく
#相手が言った話のキーワードを繰り返す
#相手が分かってほしいことを短く言葉で返す
#相手の感情を言葉にして返す
#感情の強さを相手に合わせる
#辛くて感情を抑圧しているときには詮索しない
#話の流れに沿った質問をする
#質問は、軽い会話は多く、深刻な場合は減らす

#男性が好む話題
*自分が打ち込んでいること スポーツ 学生時代の部活動 仕事 映画、漫画

#女性が好む話題
*恋愛、結婚(好みのタイプ、好きな有名人、付き合った人のタイプ、してみたいデート) ファッション かばん、財布、靴、傘などの小物 おいしい食べ物や飲食店 旅行 ダイエット 占い 映画、ドラマ 料理 ペット

#「はい、覚えてくださっててありがとうございます。あの(申し訳なさそうに)……すみません、お名前をもう一度教えていただいていいですか?」
 この台詞を言うには勇気がいる。しかし私は声をかけられたけれど名前を思い出せず、その場をごまかして、後で後悔することがままある。今度はぜひこの台詞を言ってみよう。
 後日付記。言ってみた。意外と相手は嫌な顔をせず名前を言ってくれた。

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【雑文121】卒業のもっとも長い日

【雑文121】卒業のもっとも長い日

 カロリーメイトの受験応援コマーシャルはこちら。「夢の背中」編。小さい頃の場面をカットインするなんてずるい。サビの「瞳を閉じれば」から自転車を押すシーン、カロリーメイトの「大丈夫!」の後ろで「どれほど強くなれたでしょう」、の流れは何度見ても泣いてしまう。
藤巻亮太 「3月9日」 (カロリーメイトCM『夢の背中』篇フルバージョン)

 「修礼」の話はこちらのページに詳しい。
面白半分「修礼その2」

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体重79.2kg 19.1%・ウヰスキー585

月) 納豆豆腐 焼肉ランチ ハラミ ホルモン サラダ 鰹たたき 唐揚げ残り
火) 納豆豆腐 ランチ かつお刺身 サラダ 三角油揚げ 春キャベツ+燻製屋
水) 納豆豆腐 ランチ スポーツようかん サラダ 大粒ごろっと肉焼売 ニッスイ中性脂肪を下げる毎日これ1本EPA+DHAソーセージ テリヤキソースミートボール 大辛口柿の種 ポテトサラダ(皮付き)
木) 納豆豆腐 ランチ 鰹たたき パンの耳 ひとくち鶏はらみ塩焼
金) 納豆豆腐 ランチ サラダ 海老天 燻製屋+春キャベツ
土) 納豆豆腐 エスカルゴのオーブン焼き 半熟卵のミラノ風ドリア 海老とブロッコリーのオーロラソース(二口=ニロではなくて「ふたくち」) サラダ かにクリームコロッケ パンの耳 ピザ
日) 納豆豆腐 カリー屋カレー サラダ 気仙沼産牡蠣オイスターソース使用中華春巻 フレンチトースト 丸大バーガー

 月曜日はポーシャの合格祝いで焼肉屋。
 水曜日は外回りでクルマの中で期限切れの(ごめんなさい)井村屋のスポーツようかんをかじる。大辛柿の種は同僚のお土産。本当に辛い。ポテサラは酔っ払いながらじゃがいもを切って、レンチンして、マッシャーで潰す。皮をむかないのは酔っているから。でも皮の近くに栄養があるとも聞く。
 月・木に買い物に行って、半分のキャベツを買うルーチン。春キャベツはおいしいね。
 土曜日は人生初サイゼリヤ(前に行ったことがあるかな、と思ったらバーミヤンだった)。子供のころ「フランスではカタツムリを食べるんだって!」というニュースにけりを付けた。四十年の宿題。ちょっとバターとオリーブオイルが多くて味がよくわからない。
 カリー屋カレーはおいしい(「ネットに出せない難しい漢字はやめてください」と広報に怒られているのであろうな)。丸大バーガーはナイフで三枚におろして「おうち呑み名人」で焼くのが楽しい。

体重80.5kg 19.0% -0.4
体重79.8kg 19.9% -0.7
体重79.8kg 19.0% ±0
体重79.8kg 21.7% ±0
体重79.2kg 19.1% -0.6

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 ウヰスキー空けた。4㍑の13。585本。

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週末の過ごし方20230319(一之輔三三二人会・スージーR駅ドライブ・クルマ屋点検とタイヤ交換)

 月曜日。代休。ラン。スナックラジオはバビがディズニーランドを怖いという話。ときどき会う、退職された先輩が散歩をしている。いつものように手を振り合う。なにかしゃべっている。ニット帽を上げてイヤホンを外す。この間分解した左側がまた道路に落ちて分解した。先輩は「やせたんでねえが」と言っていた。すれ違ってからイヤホンは聞こえない。ブルートゥース接続に失敗する。帰宅して充電すると再び聞こえるようになった。壊れるけれどタフなイヤホンだ。

 洗濯。うさちゃんクリーニングから半額クーポンのメールが届く。ロングコートを出そうかな、とスージーに言うと「あんなの洗濯機で充分だ」。確かに手洗いマークが付いているし、ウールでもないからいけるであろう。ネットに入れて洗う。

 図書館。政府はこの日から「大安だから」という理由でマスクの着用を「個人に任せる」とした(えー?!)。「図書館スタッフはマスクを着けます」とのこと。
 高血圧のクリニックへ。10時ころの受付で中待合に呼ばれたのが12時前。予約客(客ではない)を優先しているので、もっと遅く来ても同じだったかも(予約をしようとしたがもう埋まっていた)。
 昨日あたりから目がかゆい。花粉症だ。去年のロート・アルガードがある。怖いのできき目でない左目にさしてみる。早く今年のを買おう。

 水曜日。スージーが卒業式に来たキラキラする黒いブラウスをクリーニングに出す。メールの半額クーポンで1,375円。
 落語会。春風亭一之輔師と柳家三三師の二人会。色物ののだゆきさん。前座は桃太郎、一之輔師は粗忽の釘、三三師は井戸の茶碗。のだゆきさんはハーモニカなどを弾いて一言ボケるが、そのキレがいい(東京音楽大学大学院卒だそうだ)。
#なに呑気にしているんだ、コロナはいいな(夫婦でコロナにかかって子供にご飯を作ってもらいながら、五分寝坊して)=一之輔師=
#作曲家は秋田県のお隣の広島県の=のだゆきさん=
#数さえいればいいんですよ、質は問わない=三三師=

 土曜日。ラン。ラジコは安部礼司、権藤部長は新聞奨学生(たぶん)の苦学生で、さらに幼い頃そのお母さんがモンキーマジックのレコードを聞き取る話、そして重山ちゃんが出向(でむかい)の固いクッキーを重く受け止める。雨腰虹花が「最近『すみません』と言わなくなってきた」と成長を見せる。
 スージーが「R駅に行きたい」(Rはイニシャルではありません)。ポーシャの入学式に行くにはその駅から乗ればいいという。一時間かけてクルマで行く練習をしたい。午前中に行くはずが出発したのは一時半。到着。思ったより上手。売店で納豆煎餅を買う。
 新幹線こまち利用者は駐車場が使えるはずだが、看板がない。みどりの窓口で尋ねると「昨年に廃止されました」。

 イタリアンレストランへ。ランチとディナーの間で支度中。仕方がないのでイオンモールへ。スージーが選んだのはサイゼリヤ。そういえば
「いつかエスカルゴを食べたい」という子供の頃からの夢があった。もう一つはポーシャが昨日食べたというミラノ風ドリア。せっかくなので半熟玉子をつける。スージーはミネストローネ、ムール貝、海老とブロッコリーのオーロラソース(クリームパスタ)。これだけ食べて1,950円。スージーはボンゴレビアンコ(?)が食べたかったが好評のため今季売り切れ。
「(すでに来たムール貝やミネストローネは)冷めたから」と私のエスカルゴやドリアに手を出す。そのくせパスタは二口残してこっちによこす。
 今度来たら、スージーはジェラートとハンバーグを食べたい。私はイカスミパスタを食べたい。二人でこんなに楽しく食事をしたのは久しぶりだ。

 お茶屋Kで甘いものを買う。桜プリンと抹茶ふわふわダックワーズ(ふわふわした焼き菓子)。ワオンポイントの立て札がある。いつも行く店で使えないので言わなかったが、「ワオンポイントが付きますか」と一言聞けばよかった(小市民)。抹茶ソフトは324円。
 お土産に銀だこ。626円。8個入りになっている。10個だったはずだ。

 帰り道。山道をゆっくり走る。端に寄って後続車に譲ったほうがいいのではないか、と提案すると、「邪魔するな。抜きたかったらあっちが抜く」と受け入れない。白破線でも山道で抜けるわけがない。自宅前で停まるときも後続車が来ているのにハザードをたかずブレーキを踏む。きっと後続車は声を上げている。

 日曜日。ラン。スナックラジオではついにバビさんが運転免許を取った。
 灯油を購入。クルマ屋を予約しておりクルマ屋とガソリンスタンドはすぐそばなのだが、灯油タンクを積んで点検を受けるのはまずい。タイヤを交換する。ラジオCMで国土交通省が「秋田は三月・四月でも雪がふることがあるからちょっと待って」と言っているが、別のラジオ番組によると気温が七度を上回ったら夏タイヤの方がグリップが効くそうだ。さらに夏タイヤはアルミホイールなのでそっちがいい。作業を始めると駐車場が斜めになっているのでジャッキを持ち上げるとジャッキが斜めになってジャッキのタイヤが片輪になってしまう。危ない。空き地に移動する。ワイパーも交換。雪かきブラシもしまう。

 スージーに言われて腐りかけのネギを庭に植える。家のファサード(と言うほどのものでもない)の花(ペチュニアなど)が枯れているので処分。

 クルマ屋へ。六ヶ月点検。タイヤの空気圧を高めにしてくれるか頼む。営業さんも高めにしているそうだ。理由は燃費向上。
 店員さんが持ってきてくれたカフェモカがおいしい。なんだカフェモカって。
 こちらのページによるとカフェラテとの違いは「チョコレートシロップが入るかどうか」だそうだ、モカは豆のことではないらしい。まぎらわしい。
 オイル交換。終了。「ドライブレコーダーを下でなく上に付けてほしいが、コードが短くて届かない」と店員さん。そう、だからそうしているのだ。請求書を見ると「助手席側エアバッグ展開部になります」とある。エアバッグが作動したらドラレコが飛んでくるのか。それは危ない。後で横にずらそう。
 ガソリンスタンドへ。ポイントカード満タンでリッター155円。

 その足で本屋へ。キン肉マン81巻がない。店員さんに聞くと「明日入荷です」とのこと。ファイブスター物語17巻があったので購入。三ヶ月に一回は発行してほしい。
 スージーのクルマのタイヤも交換する。軽自動車の交換は疲れない。
 目がかゆい。今年の花粉症は手強そうだ。

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週刊ポーシャ20230318

 月曜日。久しぶりに早起きして着替えている。高校のある街に遊びに行った。
 17:45着。カラオケに行ったそうだ。お菓子の袋を持っている。交換したのだろう。隣の市のNちゃん。昨日は大学のB日程(ポーシャの第二希望)の受験日。合格した者同士お祝いしたとのこと。

 月曜日。美容院に行く。一人で行ってくるはずが、雨が降ったからかスージーが送り迎えをすることになる。「肩より短く、ふわっと、手入れが楽になるように頼んだ」 芸能人に例えたり雑誌を持っていったりはしなかったそうだ。3,500円。

 ポーシャは「合格したら焼肉を食べたい」と言っていた。夢を叶えるために地元の焼肉店へ。私の通院のため遅れて13:30の入店。昼の営業は14:30まで。ポーシャは和牛カルビランチ。スージーは○○山御膳。義母は"店の名前"御膳。私は焼肉ランチ肉増し。届いたのは14:00少し前。30分勝負。みんな焼肉に慣れていないので「これは焼けたのか」「まだではないか」「焦げている」「牛肉はレアでいい」とそんな話ばかり。私は好物のハラミを単品で頼むが、ポーシャは暴走して和牛カルビと豚ホルモンを頼む。ホルモンを二切れ食べて「はい」とよこす。私は大盛りご飯を二杯も食べてもうお腹いっぱい。「東京で食べたホルモンがおいしかったから頼んだけれど…」とあとで弁解した。私は最後の20分間はずっとホルモンをかんでいた。結局退店は15時前になった。申し訳ありません。

 午後三時、学生寮結果発表。「寮に受かった」 三月の入寮はできない。四月二日にオリエンテーションがある。畢竟四月一日に入寮するほかない。三月三十一日の午後から夜にかけてドライブして四月一日の朝に東京に着き(東京と書くのは初めてか)、自転車やキーボード、服、勉強道具などを運べばいいだろう。ポーシャは「エナジードリンク飲んで」と前向き。
 ウェブからリーフレットを印刷する。あるもの。机。椅子。ベッド。冷蔵庫。卓上スタンド。カーテン。物干し竿。多目的室にはワイファイ。個室にはLANがあるからカテゴリ5eのケーブルを持たせる(私のデスクトップはカテゴリ6)。

 レターケースからイオンのギフトカードが出てきた。ポーシャのランドセルを買ったときの景品だ。2,000円。あることはわかっていたが、今まで使えないでいたのだ。ポーシャにやることにする。"使えなくなったらどうするの、図書カードだって期限があるんだよ"とスージー。まったくその通りだ。東京のイオンで使えばいい。「ヘアオイルが欲しい」と髪をなでる。イオンへ。ヘアオイルを使うとどうなるの。「髪がつやつやする」 資生堂のフィーノが欲しかったが、ない。しばらくして持ってきたのは大島椿。一周した"ねずみの嫁入り"のようだ。

 火曜日。いつの間にか街にいる。17:45着。「学校に行った。先生に合格の報告をした。お昼休みを狙ったのだけれど面接室に通されて、五限のときに先生方に会った。ある先生は学生時代に八王子に住んでいた」 先生にほめられたのだろう、うれしそう。
「午後六時から(大学の新入生向け)ズームがある。主催は演劇部」
 合格以来「同級生(同期)になる人」とメッセージを送ったり、先輩から大学生活をレクチャーしてもらったり、部活動やサークルから勧誘されたり。これが春だ。娘が幸福なのを見るのがうれしい。

 水曜日。午前中、どこかに出かけている。いつもの電車でなくて国道を走っている。スージーから説明。バンドの練習に行った。駅まで送ったら一分遅れて電車に乗れなかった。バスにする。トイレでゆっくりしている。バスは8:04発。8時にバスが来たがポーシャは「違う」と取り合わない。電車に慣れていて、バスもきっちり分単位で来ると思っているのだ。時間を過ぎて「やっぱりあのバスだ」ということになり、クルマで追いかける。追いついて途中からバスに乗って行った。日曜日のライブのための唯一の練習に30分も遅れて参加した。

 木曜日。雨。ずっと家にいる。私が帰宅すると居間で寝っ転がってスマフォをいじっている。スージーがスマフォで私の似顔絵を描く。"簡単に描ける" それを見てポーシャも「はっはっはっ」と大爆笑する。

 家族三人で月末にどうやって東京に行くかの相談。「寝台列車はないの」 ないよ。私のころは「あけぼの」があった。スリーナインに乗りたいらしい。

 「メールしたのコピーして」 コピーでなく印刷ね。いつもの過去問ではない。高校からの手紙。「合格体験を聴く会について」 1・2年生に語ってくるのだ。学習法、出願理由、共通テスト、個別試験、後輩へのメッセージ、質疑応答。50分2コマ(1・2年)。
 酔っていて覚えていないのだが、スージーが大学の入学式に行きたい。前泊のホテルを予約した(らしい)。

 金曜日。合格体験を語る会の実際。教室に司会の先生、三年生が五名、在校生が二十名ほど。グループは志望校や学部によって編成される。サインをねだられた? 「いや」 ポーシャさんの髪の毛を身に着けていると合格するとか。なまはげのわらのように。「きたない」 帰りは後輩と偶然会ってご飯を食べてきた。サイゼリヤのナポリ風ドリア。

 明日は友達と遊びに行く。
「定期券が二十日までなんだけれど、それ以降に(街に)遊びに行く時はどうしたらいい?」 自転車。来てもらう。ううむ(ろくな考えがない)。「定期券は?」 期限があったはず(三ヶ月だった。しかも2022年九月で廃止)。

 帰宅して親子でじゃがりこたらこバターを食べている。スージーはとんび座りをしている。ポーシャはその足元に仰向けになって口を開けてじゃがりこを待っている。鳥の雛だ。よく言えば鳳雛(by 三国志)。スージーがじゃがりこをくれようとして自分の口に持っていくと「ひどい!」と抗議する。

 土曜日。朝から遊びに行く。スージーは「髪をいじってばかりでご飯を半分食べない」とおかんむり。
 19:01着。いつもと違う。電車になにかあったのか。「ダイヤ改正」(グーグルチャット)
「三人で遊んだ。海に行って裸足で走った。シャボン玉で遊んだ。寒かった。いっぱいおしゃべりをした。はなまるうどんで食べた。お金はもうかつかつ」
 月曜日に生まれて初めて美容院に行った。テレビを見て「この女優と私の髪型同じ」とうれしそう。


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1546 超訳歴史書図鑑 監修・伊藤賀一

 図書館より。かんき出版。副題、深読みしたい人のための。

 日本の歴史書をライトに解説した本。こういう本で監修とはどういうことか。書いていないのか。

#「惣」は「総」という意味で、「一帯に住む惣(すべ)ての人で自治的に運営される」ことを意味します。

*35歳だった信長との初対面は、建造途中の二条城で行われました。信長は自らがかんなをもって工事の陣頭指揮を執っていたそうです。

 人気塾講師なだけあって勉強になる。「自らが」の「が」はいらないけれど。

#大和〈だいわ〉国(現在の奈良県)に生まれた源信は
 〈だいわ〉はルビ。やまと…。

#18世紀初め、6・7代将軍期の江戸幕府において、側用人の間部詮房とともに正徳の治(正徳の政治)と呼ば間部れる政治改革を主導した儒学者が新井白石です。
 どうしてそこに間部が入った。

#三種の神器が南朝・大覚寺統の後亀山天皇のもとにあった
 と言いながら、イラストでは北朝の後小松天皇が三種の神器を持って、後亀山天皇はおろおろしている。

 こんなミスを連発するなんてどうなっているのか。
 参考図書にビギナーズ・クラシックスが何冊もあるのもライトな感じ。

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1545 村上春樹クロニクル BOOK1 2011-2016 小山鉄郎

 図書館より。春陽堂書店。表紙は顔にあざをつけた青年。『ねじまき鳥クロニクル』だ

 村上春樹は自分の作品の解題をしない。著者はその代わりに自由自在に解釈を当てはめる「妄想派」とでも言うべきか。

 レイコは霊魂であり、牛河は牽牛であり、中央線は惑星直列である。青は歴史の色で、緑は、なんだっけ。
 同じ知識量を持つ「村上主義者」の友達とそんなことを言い合えたら、楽しいだろうなあ。

#レイコさんは「僕」に会いに来るとき、ツイードの上着と素敵なマドラス・チェックの半袖のシャツを着てきます。それらの服装はすべてが死んだ直子のものです。

*亡くなった人で、記憶に深く残っている人は、自分がこれまで生きてきたなかで、とても大切な人だからです。そういう大切な記憶、大切な人と対話することで、人は成長していくのです。

*「四国」は村上春樹にとって「死国」です。高知県出身の作家、坂東眞砂子さんの小説で、「死国」という四国霊場巡りの作品もあるくらいです。つまり「四国」は「死者の世界」「霊場の世界」であり、村上春樹作品の中では、その世界への「入り口」が香川県であり、高松なのです。

#「牛河」は「牽牛」の「牛」と「天の河」の「河」を合わせた名前となっています。

#「Norwegian Wood」の最初のタイトルは"Knowing She Would"というもので、彼女が性的な関係をOKであることをわかっているよという意味の言葉だったのだが、そのままではヤバイので、ジョン・レノンが即興で"Knowing She Would"を語呂合わせで「Norwegian Wood」としたらしいというのです。
 ジョージ・ハリスンのオフィスに努めている女性から、村上春樹が聞いた話。

#一九七〇年ごろ、村上春樹が新宿の小さなレコード屋でアルバイトをしていると、歌手である藤圭子さんが一人で店に立ち寄って「あの、売れてます?」とアルバイト店員の村上春樹に尋ねた場面があります。

#ありのままを言えば、ぼくはつまらない人間だった。値うちのない人間だった。ある意味では僕は、自分で自分を駄目にしてきたんだ。今となってはそれがよくわかる
 天吾の台詞。沁みる。

#「渡る」とは海を「わたる」こと
 『女のいない男たち』は海の物語。芦屋の海を思い浮かべているのだろう。
 「ドライブ・マイ・カー」の女性運転手は「渡利みさき」。「おそらくそれは永遠に理解されないままに終わってしまうだろう。深い海の底に沈められた小さな堅い金庫みたいに。」というフレーズもある。
 「独立器官」の外科「渡会」も「渡海」に通じる。
 「木野」にも「木野は海図と怒りを失った小舟だった」という一節がある。

 『1Q84』はワーグナーの「ニーベルングの指環」。
 青豆はワルキューレ。天吾は兄ジークムント。ふかえりは妹ジークリンデ。青豆の親友は環(たまき)。

#おれは傷つくべきときに十分に傷つかなかったんだ、と木野は認めた。
 長編映画『ドライブ・マイ・カー』のあの台詞は、「木野」からだったのか。うまくくっつけたものだ。

 「かえるくん、東京を救う」には「私よりもっと強い人はほかにいるでしょう。空手をやっている人とか、自衛隊のレンジャー部隊とか」という片桐の台詞がある。『1Q84』ではその二つが出てくる。リーダーのボディーガードは空手をしていて、タマルは元自衛隊のレンジャー。わざとなのか、そればかり思いつくのか。

*闇の中で自分と異なる多くの者に出会うことは、恐怖の体験でもあるでしょう。でも、そのものの姿をよく見ないうちに、見知らぬものに抱く恐怖から、相手を抹殺していたら、新しい世界はやって来ません。我々は恐怖を超えていかなくれはならないのです。


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1544 医薬品&ヘルスケア業界のしくみ 長尾剛司

 図書館より。日本実業出版社。副題、この1冊でまるごとわかる。

 ヘルスケア業界総論、薬剤師という職業、創薬と販売・流通など、教科書的に一覧できる本。アメリカとの比較が頻繁に出てくるのもおもしろい。

*TVCMのルール; 医薬品はドリンク剤であっても飲むシーンを放映してはならない

#ベッド数が19床以下は医院(診療所・クリニック)、20床以上は病院です。

 保険薬局チェーンドラッグ・調剤事業売上高ランキング、1位はアインHD。2位日本調剤、3位クラフト、4位クオールHD、5位I&H。店舗数もアインが1,134軒で1位。

 高額医療費制度の自己負担限度額。
 年収370万円までは57,600円。
 年収770万円までは80,100円+α。
 年収1,160万円までは167,400円+α。

#米や野菜も医薬品に!?
 ビタミンAを含み、健康障害や失明を防ぐ「ゴールデンライス」。スギ花粉症を起こすたんぱく質が組み込まれ、花粉症の「減感作療法」になるイネ。インターフェロンを生み出しピロリ菌や肝炎、大腸がんを防ぐイチゴ。そんなものが開発されているらしい。

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1543 さらば東京タワー 東海林さだお

 文春文庫86番。表紙はノッポン。解説は井上章一。腰巻きには「相田みつをは時代に先駆けたtwitter」。

 年齢を感じる話が多い。
 巻頭は「頭のふりかけ購入記」。「池上彰さんほどではない」と強がる。
 鹿島茂との「対談 ふれあいたい!」ではこれまでの「そっちの話」を回顧する。こうしてみると偏執的とさえ言える。
 「インスタントラーメンとわたし」では安藤百福さんとの対談や、自らの青春時代を思い出す。
 フィナーレは「対談 老人よ、性欲を抱け!」。ちょっとここでは引用できないほど老人の性について肉薄している。

#さすが石である。
#色も形も四十年前と寸分も変わっていない。
#歳月を経て皺が増えたということもない。
#持ち上げてみる。
#重さも四十年前とまったく同じである。
(漬物石は働いているのか)

#考えてみるとさ、よくまあみんな、平気で夫婦の写真を世の中に晒すよね。いまだにその思いは変わりません。世間の人は、夫婦の写真を見ると、へえ、こいつはこの女とやっていたのか、とまず思うよね(笑)。

#ビン詰の塩辛のフタがはずれ塩辛流出! 卵6個割れて流出! 牛乳パックより牛乳流出! そこへグラスの破片混入! という大惨事!
 東日本大震災のとき、「冷蔵庫が一メートル移動した」。
(対談 東北へ行こう!)

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体重79.8kg 21.7%・ウヰスキー584

月) 納豆豆腐 ランチ サラダ 唐揚げ残り 鰹たたき 里芋煮 海老天 
火) 納豆豆腐 ランチ やみつきするめいかの唐揚 サラダ ピザ
水) 納豆豆腐 ランチ 三陸産カキのフライ お寿司 サラダ 春キャベツ香燻 クリームコロッケ
木) 納豆豆腐 ランチ サラダ 鰹たたき 出汁しいたけ おでん+餅巾着 
金) 納豆豆腐 ランチ ジューシー揚げ鳥 サラダ おでん チーズポテト 大辛口柿の種
土) 納豆豆腐 お弁当 スージーサラダ 三陸産カキのフライ フライドチキンサイ ランチパック出雲ぜんざい つゆだくの肉じゃが煮 
日) 納豆豆腐 日本ハムレストラン仕様カレー トンカツ サラダ 絶賛スープが旨い肉汁小籠包 唐揚げ

 春はキャベツ。大辛口柿の種は会社の同僚のお土産。チーズポテトは母がよく作ったおいしい料理。ポテトを5㍉ほどに薄切りし、フライパンに入れてチーズをかけて焼く。
 土曜日に安くなったトンカツを買えた。レトルトカレーのストックはあるが、こういうときには名店カレーでなく具がほとんどないレストラン仕様カレーがよく似合う。

体重80.9kg 19.3% -0.1
体重80.5kg 19.0% -0.4
体重79.8kg 19.9% -0.7
体重79.8kg 19.0% ±0
体重79.8kg 21.7% ±0

 本日月曜日に焼肉屋に行き、大盛りご飯を二杯も食べたのだが、この週はうまく控えたのでプラマイゼロ。

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 ウヰスキー空けた。4㍑の12。584本。

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週末の過ごし方20230312(ジャングルモック・『仁』二周目・セリアシェラカップ)

 木曜日。仕事で使う室内用革靴がない。転勤のどさくさでなくしたようだ。大探しをする。当時の会社にも電話をする。ない。過去ログを読む。「ぼろぼろになってフェルトペンで塗った」という記述がある。捨てたのであろう。とりあえず今週はメレルのジャングルモックで乗り切る。新しいのを選ぼう。

 金曜日。ポーシャの使っていた英語学習アプリ「デュオリンゴ」を始める。

 土曜日。メレルのジャングルモックを初めてはく。TOEICの塾の先生がメールマガジンで勧めていたから買った(そういえばもうメルマガは来ない)。確かにホールドされている。脚を立てることを支持している。帰宅したいま足がじんじんしている。締め付けられた証拠だ。やはり今の室内ばきほど楽なものはない。
 デュオリンゴ24レベル。アンロックできませんでした。mailとemailは違うのか。

 日曜日。ラン。ラジオは安部礼司。全身タイツに仮面をかぶったスッキリーマンの話。ラジオは途切れない。改善された。
 献血。「仁」19、20巻。手術シーンはなく(近藤勇の銃槍も二ページだ)、武士の世が終わる空気がひしひしと伝わる。上のの彰義隊は名前だけ知っていたが、これほど上野戦争を描ききった漫画はないだろう。
 野風のあの写真にこちらも泣きそうになる。
 医学館のボス、多紀元琰が「わしも銃槍の手当を習いに来た。さあ教えてくれ」と腰を低くする場面は名シーン。大物だ。
 沖田総司とライ(猫)の伏線回収。伊庭八郎と橘恭太郎の友情が熱い。西郷吉之助、勝安房守、福沢諭吉のどっしりした存在感よ。大村益次郎は戦闘マシーンとして描かれる。新門辰五郎は中村敦夫なのか。しかも中村敦夫は東京外国語大学インドネシア科在籍だったのか。小安藤奈津を開発する茜さん。もとスリのお駒の色気たるや。福田玄考が間諜だというのも「わかっていた」という仁の襟度。
 今更だが方言がリアルさを支えている。「へんしも」「こじゃんと」「ばあ」「しもんそ」など。
 逆恨みの三隅俊斉の最期には見事な一ページ。だってオノマトペが「ボクン」である。ボクンは思いつかない。

 献血プレゼントはフルタのクッキー二つ。チラシでは白い皿に乗せられており、スージーは「手作りクッキーだと思ったのに」。プッシュボトル(中身はカラ)とエコカイロ(A型)ももらう。シナモロールの血液型バッジも気になる。

 ドン・キホーテへ。ブックオフで東海林さだおの『ホットドッグの丸かじり』を発見。

 シェラカップが欲しい。ダイソーへ。ない。セリアへ。「ステンレス食器手付きボウル」を購入。前もここで買った。これでおでんを「おうち呑み名人」で温められる。

 目がちくちくする。花粉症だ。ヨーグレットは買ったがまだ食べていない。遅れた。

 夕方、スージーと散歩。川沿いの遊歩道を歩く。「トイレに行きたいから引き返す」 男の私の足でも追いつかないほど早足で歩く。


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週刊ポーシャ20230311

 日曜日。寝っ転がってなにか英語のアプリを操作している。duolingoというそうだ。お昼から勉強。「メール送ったのコピーして」 川崎賢一・浅野智彦『〈若者〉の溶解』 人を年代でカテゴライズできないという話。
 午後三時ころ、ギターが聞こえる。鼻歌を歌っているようだ。曲はわからない。
 夕食、納豆を食べている。フィルムを容器のふちにはさんで引き出している。ふたを切り取り剥がしたフィルムをふたに貼り付ける。無駄がない動きだ。

 月曜日。合格発表。発表は十時だが仕事が一段落したお昼にスマフォのGチャットを見る。

「合格おめでとうございます。」
「入学手続きを行ってください。」

 大学の合否照会サイトのスクリーンショットが送られてきた。コメントはない。
 会社で、泣く。

 なにか食べたいものあるか。「お寿司とケーキ!」 マックスバリュへ。ちょうど1,500円くらいのお寿司が半額になっている。いちごのショートケーキとモンブランも買う。プリキュアのシャンメリーも。パーティはないとスージーが言うので部屋で乾杯。シングルモルト宮城峡。
 第二希望のS大学のためのホテルと帰りの高速バスをキャンセルする。ホテルは無料(東武トップツアーズさん、ありがとうございます)。バスは650円の手数料がかかった。
 部屋探し。大学の寮に申し込む。定員40名。万が一のためにほかのアパートも探す。部屋にお風呂がついていないとだめ。
 かえすもがえすもよく受かったな、と思う。「びっくり」

 火曜日。(私が)JRの払い戻しに行く。オペレーターを呼び、カメラに切符を見せる。"一度だけ無料で変更ができますが" いやキャンセルです。"二枚の切符のうちどちらかを切符の口に入れてください" しゅるると吸い込まれた。たまげた。切符口は出すだけでなく逆回転して吸い込むこともできるのか。もう一枚も吸い込む。支払いに使ったクレジットカードを入れて返金してもらう。払戻手数料は560円。
 晩酌を始めようとすると「TOEICの本を買いたい。でもママのご飯ができた。一時間後に買いに行っていい?」 さすがに明日にしてもらう。

 入学手続き。三つある。ネットでの手続きと、お金の支払いと、書類の郵送だ。
 ネットでの手続き。いつどこで知ったかという前にも聞かれたアンケート。"問題を解いていて自信があったか"という心理的な質問もある。
 お金の支払い。入学金をクレジットカードで支払う。手数料が七千円ちょっとかかる。セブンイレブンだと二千円ちょっとで済むが、今現金をおろしている暇はない(282,000円なら2,820円分のポイントも付く)。英語スピーキング試験が14,000でしかも郵便局振込み(翌日そうではないことが発覚する)。
 生協の資料を印刷して今日はここまで。

 水曜日。英語スピーキング試験の支払い。昼休みに郵便局に行ったがそこではできない。銀行へ。17,000に605円の手数料。
 帰宅してから大型書店へ。TOEIC L&Rの本を二冊。つられてスージーもTOEICの900点レベルの本(つまり最高レベル)の本。私は東海林さだおの『目玉焼きの丸かじり』。おや、その下になにかある。漫画だ。『ヘタリア』。「お気になさらず」とすました顔でかわすポーシャ。その台詞はいいな。今度使おう。
 ネットで「春からタフス」の人や先輩と繋がったり、サークル選びをしているようだ。朝ゆっくり寝ていられる幸せ。
 手続き。OB会のクレジット連携がうまくいかない。オンラインバンキングで支払う。カフェを利用できたり世界遺産検定が割引になったりするのだという。
「生協までやろうよ」
 ごめん。眠くなった。

 木曜日。生協、10,000円の学食マネーを含んで25,500円。
 学生教育研究災害障害保険の種類が多くて吟味する。ポーシャはいろいろつけたがるが、その分のお金を自由に使った方がいいと説く。最低限の4,660円。
 郵送書類をスージーと出してきたとのこと。

 金曜日。学生寮に外れたときには、すでにいい物件は埋まっているとのこと。学生会館を下調べ。空き室の情報請求をする。
 卒業式の写真を見せる。基本は私が一眼で撮った写真だが、ネットから拾ったものもある。スージーがポーシャのツイッターを見ようと検索する。「見ないで」と本気で嫌がるポーシャ。ポーシャはその場をごまかそうと私のツイッターをスージーに見せる。"ポカリスエットの3月9日の動画の主人公がUAの子供だと知らなかった"という書き込みを見て、"今どき知ったの、遅い"とマウントを取ってくる。見ないで。

 土曜日。私がもらっていた花束で記念撮影をするスージーとポーシャ。私がポーシャに撮りたいと言うと「一万円」。どこから出てきた。なんだかんだで二人を撮る。「紫の花って珍しいね」 “スイートピーだよ”とスージーが教える。


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1542 ハーバード流世界標準の英語表現 左門新

 図書館より。すばる舎。副題、ビジネスで使える!

 著者はバーミンガム大やハーバード大で学び、国連WHOの委員も務めた小児科医。
 日本人が考えた英文、ではなく、英米人が実際に使う言い回しで、かつ、ビジネスレターで使わる正式な言い回しを紹介する。

 私がもっとも感銘を受けたのは、「becauseを使うと中学生のような英文になる」ということだ。
#Because he was not confident in herself, she failed in winning the game.
#→ Her lack of confidence resulted in losing the game.
 らしくなく彼と彼女が混乱しているが、指摘は大切だ。resultという動詞でまとめている。
 ほかにも、ifやwhenを使わず、使役のmakeやcause, show, provideなどを使う指摘も大いに勉強になる。causeが使いやすそうだ。becauseの語源だし。

 また同じ考えで、関係代名詞を使わず、現在分詞修飾や分詞構文を使うことも勧めている。

#単数で表現するもの
#All tourists need a visa to enter China.
#This is a piano.
#Sicty miles is a long way.

#"Why did you go there?"は「なぜ、そこへ行ったんだ?」というニュアンスになりかねません。"What brought you there"とすれば「どうして、そこに行ったの?」のような柔らかい響きになります。

*respectable尊敬できる respectful丁寧な respectiveそれぞれの
*classical古典的な classic長年評価を得た
*continual断続的な continuous連続的な

*than is necessary ←主格の関係代名詞
*more food than we need ←目的格の関係代名詞。

*run in 10 seconds 10秒以内で走る
*back in 10 days 10日後に戻る
*この2つのinの違いは、文脈から判断します。

*After anything? 何をお探しで?
*What after? まだ何がほしい?

#確定的未来
#This train arrives in Tokyo at 6 o'clock.
#JRのアナウンスはwillを使っており、不自然です。

#She is marrying Philip.
#「彼女はフィードバックと結婚する予定です」
 すばる舎には校正はいないのですか。

*I forgot to bring an umbrella.傘を持ってくるのを忘れた。
*I forgot bringing an umbrella.傘を持ってきているのを忘れた。
 未来志向のtoと、過去・現在志向の動名詞の違い。

*I love you.は言ったときの感情だけで、心変わりすればhateになりかねません。I like you.とすれば、容姿だけでなく性格や振る舞いなど、自分の存在を認めてくれると感じてうれしいのだということでした。

*The book is so good ... and selling well. 「3点ピリオド」の前後にスペースを入れる。
*The result is going to be .... 文末なので終了ピリオドを加えて4つになる。
 この「3点ピリ」をエリプシス(Ellipsis)と呼ぶ。

*[sic]; 「原文ママ」 sicはラテン語なのでイタリックにする。
*She said, "[W]e are ...."; 原文"we are"のwを大文字を修正したことを表す。

 テニスで外れたとき日本人は「ジャスト」と叫ぶが、"Just in"と受け取られかねない。イギリスでは"Away!"と叫ぶ。

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1541 ショージ君の東奔西走 東海林さだお

 駅前書店より。文春文庫177-8番。表紙はコンパス模様の上を歩いている著者。つぶらな瞳、たらこ唇、四角い輪郭だからまちがいない。髪を伸ばしているのが時代である。320円。

 巻頭を飾るのは「大リーグ観戦記」。昭和52年といえば1977年だ。シアトル・マリナーズのキングドームとドジャースのドジャースタジアムを訪れる。珍しいことに、口をあんぐりさせて驚いている著者の写真を拝むことができる。
 体の大きさや強肩、俊足に驚く。背広男が「レディーズ・アンド・ジェントルメン……」と進行を務めることを面白がる。試合がだれるとそれより観客同士の喧嘩に目が行く。

#日本の球場のグラウンドボーイは男だが(あたりまえかナ)この球場ではグラウンドガールある。なかなかの美人でショートパンツをはいている。これが人気のマトになっているらしく、テレビカメラはこの子をしょっちゅう映し出す。
 「かナ」「マト」なんていわゆる昭和軽薄体の文体である。

 「食ったぞ! 満漢全席」ではテレビの企画で小林亜星やすぎやまこういちらと香港にアゴアシ付きで招待される。
 「南の島でハブキモコ」ではYS11に乗って徳之島(奄美大島の近くの島)へ向かう。ハブキモコとはハブの肝の粉、のこと。

#発車を待ちつつ、眼前を通り過ぎるそういうたぐいのご婦人方のそのあたりに視線を走らせることになる。
#「そのあたり」には二種類あって、タンクトップのあたりと、ショートパンツのあたりということになる。
 イラストでは女性を見て「ワリクナイノネ」と喜んでいる。

 「秋の遊園地・運動会」には風俗の記録としての意味がある。豊島園ではその日五つの団体による運動会が開かれていた。会社や組合のそれだ。飽きたショージ君はローラースケートを始めてしまう。

 「ああ、花の文化祭」では日本女子大学と思われる女子大の文化祭で焼きそば屋台の女子大生に声をかけられて喜ぶ。
 このプログラムに価値がある。
 水泳部は泳いでみせる。デンマーク体操部とはなにか。卓球部が「お相手します」。言語科学研究会が女性のことばについて解説する。速記研。歌舞伎研。相撲研究会はちゃんこを作っている。

 「悪女に悪戦」では『知的悪女のすすめ』をものした小池真理子と対談する。

 「ワカサギ釣り氷地獄」では話題の新兵器のラビットという兎の糞につくミミズのような餌で挑戦するが、テントはなく寒さに「アウアウ」言い結果はボウズ。

 解説はなく、「東奔西走 往来頻繁 全力疾走 流汗淋漓…」という教養の高さで圧倒する「あとがき」がある。


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1540 爪王 戸川幸夫 矢口高雄

 図書館より。ヤマケイ文庫。副題、野生伝説。

 三平一平を出っ歯にした老鷹匠(三平そっくりな息子がいる)と若い雌のクマタカの命がけのドラマが、山形県真室川の大自然を背景に繰り広げられる。物語はクマタカの夫婦が巣をこしらえ卵を生むところから始まる。成長、巣立ちが丁寧に描かれ、ついに人間と出会う。野生は鷹匠への服従を拒む。このままでは餓死してしまう。そこで鷹匠が取った最後の手段は。

 もう一本、「北へ帰る」を収める。犬ブローカーにより東京に売られてしまった高安犬が、虚栄の飼い主から逃げ出して米沢の温かい元の飼い主のところへ走る話。
 「虫の好かない」ブローカーも、太郎(犬)が北に帰ってからは、「もうここには来ない」とすっぱり諦め、わるい人ではないというのが読後感を高めている。こちらはゆりっぺをおさげにした女の子が登場する。

 驚いたのは次のくだり。

#対岸のキツネの眼が青光りを発しはじめていた
#つまり鳥の視力がかすれる夕闇が迫っていたんじゃあ!!

 暗くなってくると視細胞のうち昼間に活躍する錐体と夜中に活躍する杆体の出番が交代する。杆体は青の光に対する感度が高いので、夕暮れ時は青がよく見える。これをプルキンエ現象(プルキンエシフト)と呼ぶ。それを爺様(じさま)は経験上知っていたのだ。

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1539 発達障害を生きない。 Aju 永浜明子

 図書館より。ミネルヴァ書房。副題、“ちょっと変わった”学生とせんせい、一つ屋根の下に暮らして。

 Ajuは教師を目指して大阪教育大学に入ったが、聴覚過敏や手順にこだわる特性、コミュニケーション能力の不足など発達障がいのためにその道を諦め、なんとかして大学で学び続ける決心をする。その面倒を見たのは担当教官の「せんせい」。自分の実家に住まわせ、まるで母親のように面倒を見る。Ajuが何気なく描いた新幹線の絵を見たせんせいは、Ajuに絵を描いて暮らすことを提案する。Ajuは病院食の点検というアルバイトをしながら好きな絵を書き続け、いつしか個展を開き、賞を与えられるようになった。

#「発達障がいって言われた」
 Ajuは保健管理センターを訪問して、そのまま行方不明になった。せんせいや職員、学生たちは大学構内を探し回った。
#Ajuが保健管理センターを訪問する前に、馬場さんと私、センター職員とが打ち合わせをしていたが、まさか訪問初日に「発達障がい」の可能性を告げ、学外の病院受診を進められるとは夢にも思わなかった。学内連携のまずさを今も悔いている。

#特例子会社という場所にも見学に行った。大きな会社が国の定めた障がいのある人の一定の雇用率を守るために作った会社で、そこでは障がいのある人だけが働いていた。いろいろな人たちと一緒に働きたいと思っていた私は、その空間にいると閉じ込められたような気持ちになった。

 Ajuは日本橋から堺の家まで歩く計画を立てた。神奈川に入ると風景が変わっていった。
#見えるものは山、木、草、花、雲、風、海、水、光、鳥、虫ばかりだ。直線や四角い形が見当たらない。事前調べでなんとなく想像はしていたけど、四角い形がそばにないのはとてもつらかった。
#グレーチングの四角い形を見て心をなだめることが多かった。
 Ajuはビルや駅などを描くのが大好きだ。

 Ajuは絵の収入でせんせいとその母親(母ちん)を懐石料理に招いた。
#収入の多い・少ないではない。Ajuが一生懸命に働いたお金で好きなものを買う、好きな人にプレゼントする、一緒に食事をする。これらがいかに大切かということに思いが至る出来事である。

#パチンコ屋さんの前を通って、ドアが開いた瞬間、心が乱れてイライラしてしまう。
#家電量販店も苦手だ。防犯のために設置されたゲートを通る時、高周波の音が耳にピーンと突き刺さるからだ。地下街もそうだ。ネズミ除けの音が、止まることなくピーンとなっている所を通るのは、とてもつらい。
#この頃推奨されている電気自動車も耳がつらい。

 「カレンダーの景色」が見えて、何月何日が何曜日かわかる。
#考え続けた数日後、きれいな形が現れてきた。カレンダーの景色が一度だけ4と7の黄色い世界で覆われたと思ったら、今度は赤い半球が2つ現れた。その半球は、わずかにずれて球を作るようになっている。その周りを7つの粒が回っている。その形は1900年と2000年のカレンダーの暦を表していた。1年経った今は、どこまでも続く暦がわかる。

 どうして忘れ物が多いか。洗濯を例に取る。洗濯は①洗う、②干す、③取り入れる、④片付けるの四つの行為からなる。多くのものは四つを一連の流れとして捉える。Ajuの場合、4つの行為それぞれは完結しており、つながりを持たない。洗濯機のふたを閉めスタートさせると、完結し、頭から消えてなくなる。

#『頑張らない、踏ん張ろう!』-せんせい-

 疑問に思うことは、親はなにをしているのか。終盤父親は個展の陳列に才能を発揮する。母親は。明言されていないが、この一節が気になる。
#家族は、私のことが好きだと思う。だけど、「欠陥品」は受け入れられない。理解できないのかもしれない。私の家族の中には「欠陥品」なんて大嫌いで、「障がい者を生んだ覚えはない。本当にそうなら殺したくなる」と言う人もいる。私は生きていてはいけないと思った。それなのに、怖くなって逃げた。家族は、家族ではない。異なる一人ひとりの人間の集まりだ。

#特筆すべきはAjuの父の展示の才である。もともとデザイン関係の仕事をされていただけあって、休日を利用しては来宅、Ajuと意見を交わしながら、展示を完成された。
#時折、畑のベンチで一服される父の姿は穏やかそのものであった。

 精神科医の田中康雄は、「生活障害」という語を提示する。
*発達というものは障害されるものではないと思うのです。すべての人たちにすべての発達のお約束がある。そのプロセスがせき止められることで、生きようとする姿自体に何かしらのつまずきが生まれる。ですから、それは「生活の障害」なんだろうと思うわけです。

#ASDは、ひととひととの関係が出現させる「人間関係」の一つである。また、「障がい」という診断を付すのであれば、ひととひととの「間の障がい」とすべきである。決して、個に定位されるべきではない。
#「自閉症スペクトラム」は、ひととひととの「間の障がい」であるというのが私たちの結論である。

 乃村工藝社の窓から見える景色を絵にすることになった
*私が景色を見える窓側と制作台を行き来しないことを不思議に思う人も多くいた。私は数字や形が好きだから、ビルの形や階数は映像になって残りやすい。数字を見れば視覚的に感情が広がっていくし、直線でできているビルはきれいでかっこういいので、いつでも頭のなかで思い浮かんでくるから、何回も往復する必要はない。

#私と私のそばにいてくれた人たちとの間には「障がい」はない。私側にあるものだと思っていた「障がい」は、ひととひととの関係性のなかで、生まれたり、生まれなかったりするものらしい。
#私は、「発達障がい」を生きない。

 母ちんは新聞の「発達障害の女性アーティスト」という見出しに怒りを感じる。
#Ajuの作品の魅力は「発達障害」「女性」にあるのではない。
 ただ、
#もしAjuが「発達障がい」でなかったら、この細密画だけで果たして大新聞に取り上げられ、NHKドキュメントにつながったか、と母ちんは自らに問う。答えはもちろん「きわめて難しい」である。
 という客観性もある。

#なお「発達障がい」は先生とAjuがこだわる表記。「障」は自分にさしさわりがある=つらいことがあると捉えられるが、「害」は人に害を与える、または自分に「害」がある印象が強い。「障がい」って悪いこと? この表記に関してせんせいも主催者も記者さんたちにお願いしたが、思いはうまく届かなかった。

 巻末には東京駅、あべのハルカス、ビッグベン、ワールドトレードセンターなどの細密画が並ぶ。都市を小さな星に凝縮した絵が印象的だ。
#規則的に並ぶ窓が大好きで。(東京駅)
#いっぱい線が描ける!(ハルカス)
 この二つの台詞がいい。

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体重79.8kg 19.0%

月) 納豆豆腐 ランチ サラダ 鰹たたき ミッキー骨なしフライドチキン 唐揚げ ミッキーチキンナゲット
火) 納豆豆腐 ランチ サラダ ミートボール 串カツ 豚コマ春キャベツ炒め
水) 納豆豆腐 トップバリュプロテインバーシリアルチョコ ベルトコンベア寿司 サラダ 串カツ やみつきするめいかの唐揚 
木) 納豆豆腐 ランチ サラダ 鰹たたき やみつきするめいかの唐揚 スージーの炒飯 おでん+餅巾着
金) 納豆豆腐 ランチ サラダ おでん わかさぎ唐揚げ タモさんのピーマン
土) 納豆豆腐 どんぶり亭牛丼 ゆで玉子 チョコチーズトースト サラダ 春キャベツソーセージ たまごポテトサラダ 宮城県銀鮭使用スモークサーモン おくらと山芋のお浸し
日) 納豆豆腐 炒飯 気仙沼牡蠣オイスターソース使用中華春巻 ツナきゅうりサンド サラダ サーモントラウト 唐揚げ

 春はキャベツ。半玉を買ってきて半分ずつ使う。ミッキーチキンとミートボールはポーシャの弁当が終わったから。回転寿司は六年ぶりくらい。小樽のとっぴ~以来。おでんはやせる。「タモリ倶楽部」が今月で終わるというので久しぶりにタモさんのピーマン。週末は2020年のお米を消費しよう運動。

体重81.0kg 20.0% +0.9
体重80.9kg 19.3% -0.1
体重80.5kg 19.0% -0.4
体重79.8kg 19.9% -0.7
体重79.8kg 19.0% ±0

 リバウンドなし。

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週末の過ごし方20230305(スージーのマイナポイント・コンソメ出汁つゆ・防曇鏡)

 月曜日(2月27日)。スージーがマイナンバーカードを取るかどうか悩んでいる。キャッシュレス決済をしていない人にとってはハードルが高いと思うのだが。(注:2/28までにマイナカードを取ればマイナポイント二万円分を取得する権利を得る)
 またキーボードが動かない。飲み物をかけたらしい(記憶はない)。カーソルキー(と今も言うのかな)、スペースキーという致命的なキー。サブキーボードに交換。とりあえずストーブの前に置いて乾燥させる。

 火曜日(28日)。スージーがまだ悩んでいる。今日が締切なのにどうしてさっさとしないのか、と思うが、マイナンバーカードの申請が殺到したのでもう一日延長になったのだという。全国にスージーみたいな人がたくさんいる。
 毎月月頭にする鞄の手入れをする。明日は大切な卒業式だ。

 水曜日。ポーシャの卒業式。昨日のエントリに書いたが、雑文にリライトしよう。

 木曜日。スージーにマイナポイントの首尾を聞く。「結局できなかった。65分待ちなんて出た」 そしてセキュリティの心配や所持金額が把握される危険性を説く。立派な見解。すっぱい葡萄でもある。

 土曜日。ラン。安部礼司は「長続き」をテーマに、ランちゃんのSDGsの話。学校で発表をするはずが、緊張で具合がわるくなって欠席してしまう。この時期にこの話は胸が痛い。この時期とは「一日中ポーシャのことを考えている今」のこと。そういえばラジコは止まらなかった。
 水槽水換え。水面に泡。アヌビアスナナの葉が枯れて水を汚しているようだ。どばどば出るようになって気持ちがいい。
 パイソンの勉強。チェックボックスを使った「猫度診断アプリ」の途中まで(アプリではない)。
 卒業式のビデオとカメラのデータをパソコンに移す。
 エルサスピークで英語の勉強。

 日曜日。いい天気。ラン。スナックラジオはスパイが出たが出番は少ない。なにか特別なことをしたい。いつもより遠回り。橋を二つ渡る。途中でナイキランプラスが止まってしまったが、4.5㌔は走った。

 洗濯。第一日曜日はベッドを上げる。今年初めて外に干す。

 出汁つゆを作る。出汁パックがないのでコンソメをふたかけら。煮詰めて数時間放置して見に行くと、小ネギのような緑色の物体がいくつかある。かびたか。いやまさかこの塩分濃度、この時間で。なめてみる。コンソメが塊になったようだ。しかし緑色とは。

 旅行鞄の整理。新婚旅行のときに使って効果絶大だった「いぼいぼがついて転がしながら踏むと足の裏のツボが刺激されて気持ちいい棒」を発見する。ここにいたのか。

 脱衣所の化粧鏡に「ヒーター付防曇鏡」というステッカーが貼ってある。十五年くらい見ているが、その意味を考えたことはなかった。どこにスイッチがあるのだ。別のステッカーに日立の 「RVM-750H」という型番がある。検索しても出てこない。20Wとあるから電力を消費するのだ。ちなみに防曇鏡は「ぼうどんきょう」と読む。


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週刊ポーシャ20230304

 日曜日。受験を終えたポーシャを迎えに行く。接続に間に合わないから遠くの駅に迎えに行け、とスージーは言うが、ポーシャはしっかり接続して近くの駅までやってきた。
 9:55着。"おかえり!" 思わす声が高くなる。学校の制服だ。「着替える時がなかった」 つまり制服で一日試験を受けて、そのまま夕食をとり、夜行バスで帰ってきたのだ。ごはんについて尋ねる。「お昼はママの作ってくれたごはん。夜はコンビニ。朝はホテルのバイキング。昼もコンビニ。夜はパンケーキ。パンケーキ専門店で唐揚げがついた。朝は食べていない」
 昨夜はお風呂に入っていないので、ゆっくり入浴。
 学校のアンケートにネットで答える。「英語スピーキングテストって面接? 実技試験?」

 精根尽き果てたポーシャを起こしてイオンへ。パンプスが欲しいが起きられない。ママも寒くないように首まで長く伸びる黒いシャツを買う。「4Eを探して」 私に似て足の幅がワイドだ。23.5または24。その前に大型書店で第三希望のK大学の赤本を買う。
 ママの試着の間に入試のことを聞く。
「世界史で米西戦争のイラストに、題名をつけるというものがあった。知るか(啓蒙なんとかと答えた)」
「リスニングはイギリス英語。ウォーターとか(アメリカ英語のワラァではない)」
plagueという単語がわからなかった(疫病)」
「長文には下線がなかった。ふつう下線が引かれたところを問われるのに」 つまり的外れな解答をする危険性があるわけだ。
「共テだけれど『芥川龍之介』と書こうとして、『芥川龍』までは書けたけれどあとはわからなくて『芥川龍ノ介』と答えた。正解は『福沢諭吉だった』。『西洋事情』という語句があって、芥川が西洋文化を批判している記憶とごっちゃになった」
 「帰ったら英語小論文を書く。20分で200語を書く練習をしてきたから大丈夫」

 帰宅してK大学に出願。三度目なので慣れたものだ(タフス大学やS大学とは異なるシステム)。しかし証明写真で戸惑う。写真の上に表示される枠を動かすのではなく、枠は固定で顔写真を拡大縮小移動して合わせるのが理解できない。やってやる。「そういうことか」
 宛名の"行"にちょんちょんと足して御(中)にする技術を伝えたが「それは嫌」。角2封筒にA4の宛名を貼り付ける。「中心どこ」
 そして恒例(三度目)念送りの儀式。受かれ、受かれ。ごーかくー!。
「合格合格、最後の砦!」
 ポーシャが寝たのは午前四時。私が三時にトイレに起きたら彼女はお風呂に入るところだった。

 月曜日。登校。私は休憩時間に第二志望のS大学の願書を郵送する。700円。ポーシャは午後四時には帰宅している(グーグルマップ)。私が帰ると居間で毛布をかぶって昏昏と寝ている。大きな声で会話をしても起きない。受験で精神的に疲れ、昨日も寝ていないから。

 火曜日。朝から部屋に来る。先生に贈る400円。花束だろう。小論文の本を買ったから1,100円。S大学の去年の小論文を印刷する。「日本社会のしくみ」(小熊英二)より。印刷物がプリンタから落ちて昨夜の食べ物の上に落ちそうになる。慌てて受け取るポーシャ。そういえば制服を着ている。

 20:07着で帰宅。最後の"放課後"を友達と楽しんできた。「制服なのは儀式だから。AO入試で合格した人とは久しぶり。表彰があった。全国大会や献血。六回とか八回とか。四十回の先生もいた」
 プレゼントは校章がプリントされたドリンクボトル。
 「卒祭ではスライドショーがあり学校祭のところで自分が写し出された。自分たちのバンドのユーチューブ動画が勝手に使われた」と複雑な口調。カメラで撮ったのではないか。「最後につけているチャンネル登録がなかったのでそれはない」「ラグビー部のコント、野球部の一発芸があった。部活動歓迎会の練習みたい。ダンドウが盛り上げた」 ダンス同好会のことだと教えてもらう。「学年主任の先生が歌った後ろでほかの先生方がけん玉をした。最後の先生がけん玉の達人というのがオチ」
「同窓会の話が長かった。おじいちゃんと三十代で三十分間」「合格が決まっていないからそんな気分じゃない」
 私は準備。カメラの充電。ビデオも充電。SDカードのデータをPCに逃がす。三脚。礼服。白ネクタイ。タイピンは100円ショップでなくてレノマ。革靴。

 水曜日。ポーシャ卒業式。いつも通り6:37発で行くはずが時間を過ぎてもお化粧をしている。7時過ぎに我々夫婦といっしょに出発。時間を気にする。卒業生登校は8:30だがその前に課題を提出したり新聞委員会の先生にみんなで贈り物をしたりすることになっているのだ。ご機嫌斜めで写真も「嫌」。

 ポーシャとスージーを学校に置いて施設Nの駐車場へ。学校から"近隣の店などに停めないで"と言われている。いま運気を下げたくない。40分歩く。体育館へ。受付。ポーシャは何組だっけ。この組でもない、あの組でもないと迷っていると先生から"生徒のお名前は?"と助け舟。"文系はあちらですね" 娘の学級もわからない父親。
 体育館に入れば入ったで、スージーを見つけられなくて往生する。あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。40分歩いて体温が上がって額は汗に濡れ、眼鏡が曇る。
 来賓入場。応援歌らしきものを吹奏楽部が演奏するのがおもしろい。式が始まる前に来賓の挨拶(おめでとう)を済ませてしまう。

 卒業生入場。ニュルンベルクのマイスタージンガー。ビデオカメラと一眼レフでポーシャを追う。
 卒業証書授与。呼名された生徒は起立する。学級全員が呼ばれると代表が(学級委員長か)が壇上で校長から証書を受け取る。もらった証書をすぐに壇の下のテーブルに置いてくるのがおもしろい。
 校長、PTA会長祝辞。生徒会長の送る言葉。卒業生代表の挨拶。"○高生ということばが辞書にあったら、なんと書きますか"という問題をOBからもらったという話。応用が効きそうだ。

 校歌斉唱。吹奏楽部の練習では一番でやめていたが、なんと五番までのフル演奏。
 わたくし、なんと三十三年ぶりに校歌を歌う(あとで考えたら同窓会で歌ったかもしれない)。そうだよ当時は自分の能力と可能性を信じていた。青雲の志を持ち、己を修めて世のため尽くすと誓ったではないか。今はなにをしているのだ。がんばろう、私。
 すっかり感情が揺さぶられて卒業生退場。曲は「3月9日」。嫌が応にもカロリーメイトのコマーシャルを思い出してしまう。万感の思いを込めて手を打つ。
 ポーシャのクラスが立った。こちらを向く貴重なチャンス。うなれニコン。連写。ダークブラウンの髪をポニーテールにまとめ、ブラックのスーツとママが若いときの白いシャツを着て、初めてヒールのある靴をはいたポーシャはすっかりお姉さんである。シュシュもスージーとお揃いだ。

 10時に始まり11時半に終わった卒業式だが、生徒はなかなか出てこない。スージーに言われて私はクルマを取りに行く。途中、娘と父が"卒業式"の看板前に立ち、母がスマホで写真を撮っているところに出くわす。声をかける。写真をお撮りしましょうか。よいことをした。
 徒歩45分。駐車場は600円。

 戻ってきた。廊下で学年主任の先生と遭遇。スージーがお礼を言う。“ポーシャは優秀で、昨日もがんばっていましたよ” その一言だけで強くなれる。
 スージーが担任を見つける。凛とした女性だった。スージーと担任の"ツーショット"を撮影する。
 15時になってやっとポーシャは出てきた。盆栽の松が下ろされた体育館で記念撮影。そして日の丸がはためく"卒業式"の看板のある階段で写真を撮りたいのだ。入学式のときは撮れなかったから。鞄は道路の向こう側に置く、家族写真は次に並んでいる人にお願いする、という合理的なローカルルールが自然発生しているのがおかしい。

 先に解散になったクラスの生徒(決まって女生徒)がスーツでぱたぱたと走っている。大人はスーツで走ったりしないんだよ。そんなことをするのは今だけ。かわいらしい。

 ポーシャはバンドの友達(Ba)と食事をしたいのでいったん別れる。と思ったらさっきの看板フォトスポットに並んでいる。
 我々は紆余曲折あって(例えば、ある店に入ったら、夜の営業は午後五時から)はま寿司へ。初めて入る。タッチパネルも初めて。高速ベルトコンベアも初めて。スージーはうにが大好き。メロンソーダも大好き。栗蟹も大好き。

 18時、駅でポーシャを拾う。雨が降ってきた。
「明日(木)、明後日(金)も登校して勉強する。来週月曜日に登校するかどうかは金曜日に決める」 来週月曜日とは合格発表の日だ。
 三人でクルマで帰宅。道中ポーシャは「「○ちゃんと写真を撮ったっけ?」「この写真を送るのは(だれそれ)…」とラインで送信するのに忙しい。
 私は悪魔がはくような爪先の長い靴をはいていたので、爪先を持ち上げる歩き方を続け、すねに筋肉痛を感じる。二三日続いた。

 木曜日。朝に部屋に来る。「メールに送ったから印刷して」 令和三年度(二年前)のS大学の小論文「文系は役に立つか」(吉見俊哉、『「文系学部廃止」の衝撃』)。“自然科学は人間の外の学問だが、文系の学問は人間の内側の学問” 感動する。
 卒業式を終えても合格するまでは登校。16:14着で帰ったようだ。
 「(第三希望の)K大学の入試に連れて行ってほしい」 バスを探したがなさそうだ。わかった。そうなったらもうスクランブルだ。仕事など休む。

 金曜日。15:19着(もちろん私は仕事中なのでスージーが迎えに行く)。ひな祭りにスーパーで買ったちらし寿司といちごを食べる。

 土曜日。ずっと寝ている。11時ころお風呂に入る。
 スージーによると「腹減った、早くご飯作って」と言いながら寝てしまう。17時ころスージーに“ご飯できた、起きれ”と言われ、「眠る権利もないの」と不平を鳴らす。合格発表まで41時間。甘えているのだ。スージーが作ったのは焼きそば。
 スージーに理系だったらなにを取っていた、と聞かれ、「生物はきもいから無理。物理はもっと無理。社会の三つだったらやっぱり世界史かな。日本史は漢字が多すぎる。世界史ならシャーペンの芯が減らない」。きもいって言うんだ。「やばい」と言うたびに注意していたが、「きもい」は初めて聞いた。
 すみっコぐらしの黄色ボーダーのシャツを着ている。中学生のころ買ったものではないか。
 スージーの写真を加工して顔をたくさん表示している。YMOの増殖みたいだ。次はドラえもんを描いている。



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1538 ナマズの丸かじり 東海林さだお

 駅前本屋より。文春文庫34番。表紙はナマズとなまずひげのおじさん。

 東海林さだおはイチゴに砂糖と牛乳をかける食べ方を何度か記述しているが、これがもっとも古い記録と思われる。単行本は1991年。
#イチゴ色に染まってイチゴの味がしみ込んだ、甘くて冷たい牛乳が残る。
#これをこのまま、両手で持ち上げて、皿に口をつけてゴクゴクと飲む。
#これがおいしい。このゴクゴク飲みがおいしい。
#コップなんかにあけて飲んだりしてはダメで、皿に口をつけて飲むのがおいしい。
#イチゴをつぶさないと、“イチゴ色に染まってイチゴの味がしみこんだ牛乳”を作成することができない。
#つぶさず派は、このおいしさを知らずに死んでいくことになるのだ。ヤーイ、ヤーイ。
(イチゴ白書)

#ラーメン丼のふちギリギリまで張られた醤油味のスープ。そのスープの中に、漂うがごとく、ひそむがごとく見え隠れしている細打ちのちぢれ麺。周辺に脂の層を一筋走らせた厚切りの焼豚。醤油色に染まって行儀よく並べられたメンマが五本、おや、はじの方にはぐれメンマがもう一本、いまのせたばかりらしい海苔が周辺から湿り始めている。
#所を選ばず出没する刻みネギたち。
#スープの上でキラキラと漂うメダカのコンタクトレンズのような無数の脂。
#立ち昇る湯気には梘水の匂いさえ感じられる。
 名文! 「梘水」はかんすいである。(ラーメンのサンダル現象)

#「このおそば、なぜ、いたちっていうんですか」
#おばさんは少しおびえたような目になり、
#「ホラ、きつねとたぬきがいっしょだから……」
#と言って逃げるように奥に引っこむのだった。
 いたちそばの正体は油揚げと揚げ玉であった。(いたちそば)

*雪の味つーのは押し入れの中のホコリみたいな味しません?
 雪の核の味だろう。

 解説は中国文学者、エッセイストの高島俊男。「合格弁当」の一節を引く。
#特に一橋に関する解説は立派であった。
#「ひとつ、バシッと決めるときにトンカツである」
#どうです。
#万人を、思わず首肯させずにはおかない説得力があるではありませんか。

#「深く首肯する」という本来かたい感じの表現を、諧謔的の文章のなかで用いて「ズレのおかしさ」を演出するのは、太宰治が編み出した技法だったのではないか、と思う。

#二十世紀日本の文章の天才をたった一人あげろ、と言われたらわたくしは「太宰治」と答えるに躊躇しない者であるが、それにつぐのはあるいは東海林さだおではないか、と思っているくらいである。

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1537 村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り! 大森望 豊崎由美

 図書館より。河出書房新社。

 『騎士団長殺し』が出た記念に、SF者と書評家が村上文学を明るく笑い飛ばす。

 「SF者」の大森さんからすると『1Q84』の登場人物には「まず、図書館に行けと言いたいね」「いくらでも調べようがあるだろう」「月が二つあるとそれぞれに名前があるはずでしょ」と言いたい放題。
#〈男は肩を小さく震わせて笑った。「君はどうもサイエンス・フィクションを読みすぎているようだ」〉って。悪かったな!

#この「あらない」は流行語になりそうですね。調べてみると、もともと、国語的には「ある」の否定形で「あらない」という表現があるはずだったのに、「ない」だけで通じるからということで、消滅してしまったらしい。

*(頭脳明晰な)人物が、同じことを二度訊くと思いますか? 作中、免色さんは〈私〉に子どもがいるかどうか、上巻の206ページと下巻の139ページで、二度訊ねているんですよ。面識にとって「子ども」は最重要事なのであって、そういうことでうっかり二度訊きする人間とは、私にはとても思えません。

#画家のわりに絵のサイズをいちいちメートル法で言うのはどうか、っていう指摘もありましたね。普通は何号って言うじゃないですか。

 そして最高のくだりはこれだ。

#騎士団長があんなアドバイスをせずに、まりえがおとなしく免色さんに見つかっていれば、何の問題もなく家に帰されたはず。
#騎士団長があそこに出現しなければ、免色さんが「ああ、まりえちゃん、来てたんだね」とか言って、二人で親子(かもしれない同士)水入らずで話をして、「じゃあ、車で送っていくよ」とか言って、まりえがちょっとバツの悪い思いをする以外は、何の害もなく終わってたんです。

 きっと収録なので日本語がくだけ過ぎなのはご愛嬌。

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1536 鯛ヤキの丸かじり 東海林さだお

 文春文庫37番。表紙は鯛ヤキと両手を握って左目から涙を流しているロングヘアの女性。

 初っ端の「桜桃、応答す」が名作である。
#丸くて可憐で赤い果実に、突き刺さるような薄緑色の細くて長い柄。
#完結したデザイン。実在するメルヘン。エンゼルの玩具。

#あの柄は、もう一センチ長くてもいけないし、五ミリ短くてもいけない。
#柄も言われぬ絶妙なその長さ。
 もちろん「柄」は著者の技巧。
#あの柄の先端を指先で持った人は、必ず一度はプラプラと揺すってみる。
#そうせずにはいられないのだ。
#そうしない人は人間じゃない。

#両雄並び立つ
 ただ、ラーメンとライスがあるだけの絵にこの書き文字。天才。(「偉業としてのラーメンライス」)

 「豚汁の怨念」も名作である。題名こそおどろおどろしいが、豚汁の甘さを的確に指摘している。
#豚汁という語感もいい。
#特に下半分の、ジルという発音のジル感がいい。
*それら(里芋・ごぼう・じゃがいも・人参・玉ねぎ)が、豚の脂と溶けあって、どこでどうからみあったのか不思議なミルキーな味になっている

#一個の桃に、果汁は一〇〇%以上はないはずだが、一二〇%ぐらい含まれているような気さえする。
 出た、名言。(「桃汁娘」)

#「海老の擂り身団子とアワビのクリーム煮」などが自分の前に出ると、アワビも団子も明らかに一人前二切れなのに、「ぼく、海老が嫌いで取らないから、そのかわりこっちを」などと言い訳しつつ、アワビの方を四切れも取ったりする。
#そういう問題じゃねーだろッ、と、“最後の人”は、もう気も狂わんばかりに逆上しているのだが、表面はオットリと微笑んでうなずいたりしている。
 「回るテーブル」より。

#この内径は、これ以上大きくてもいけないし小さくてもいけない。
 「ビンの牛乳」より。

 解説は野村進。
#「“顔の雑巾がけ”」。
#私は椅子から転げ落ちそうになったが、思わず「すごい表現だなあ」とうなったのである。

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