1543 さらば東京タワー 東海林さだお
文春文庫86番。表紙はノッポン。解説は井上章一。腰巻きには「相田みつをは時代に先駆けたtwitter」。
年齢を感じる話が多い。
巻頭は「頭のふりかけ購入記」。「池上彰さんほどではない」と強がる。
鹿島茂との「対談 ふれあいたい!」ではこれまでの「そっちの話」を回顧する。こうしてみると偏執的とさえ言える。
「インスタントラーメンとわたし」では安藤百福さんとの対談や、自らの青春時代を思い出す。
フィナーレは「対談 老人よ、性欲を抱け!」。ちょっとここでは引用できないほど老人の性について肉薄している。
#さすが石である。
#色も形も四十年前と寸分も変わっていない。
#歳月を経て皺が増えたということもない。
#持ち上げてみる。
#重さも四十年前とまったく同じである。
(漬物石は働いているのか)
#考えてみるとさ、よくまあみんな、平気で夫婦の写真を世の中に晒すよね。いまだにその思いは変わりません。世間の人は、夫婦の写真を見ると、へえ、こいつはこの女とやっていたのか、とまず思うよね(笑)。
#ビン詰の塩辛のフタがはずれ塩辛流出! 卵6個割れて流出! 牛乳パックより牛乳流出! そこへグラスの破片混入! という大惨事!
東日本大震災のとき、「冷蔵庫が一メートル移動した」。
(対談 東北へ行こう!)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 1571 そろそろタイムマシンで未来へ行けますか? 齊田興哉(2023.05.30)
- 1570 変わる日本語それでも変わらない日本語 塩田雄大(2023.05.26)
- 1569 目玉焼きの丸かじり 東海林さだお(2023.05.25)
- 1568 トキワ荘マンガミュージアム コロナ・ブックス編集部(2023.05.23)
- 1567 調べる技術 小林昌樹(2023.05.19)
コメント