1550 ドローン活用入門 鈴木真二 中村裕子
図書館より。東京大学出版会。副題、レベル4時代の社会実装ハンドブック。
ドローンのレベル4とは友人地帯目視外飛行を指す。人がいるところの上空を、操縦者がドローンを見ていない状況で、飛ばすのだ。有人飛行ではパイロットが安全を確保するが、ドローンではそうはいかない。
「入門」という文言を見て気軽に手に取ったが、内容は研究したり法律を作ったりする側の本である。「東京大学出版会」という文字を見て納得した。
実例が楽しい。楽天は、三重県志摩市の間崎島へ、本土のマックスバリュから商品を送る実証実験をした。住民からは「30年ぶりに便利になったと感じられた。これは希望のともしびだ」との評価を受けた。
また楽天は、長野県白馬村の標高2800mの山小屋に新鮮な魚を届けた。
#達成すべき運行上の性能を要件とし、具体的な機器等を限定しない「性能準拠要件(Performance-based Regulations)」を導入している。
ドローンの世界は進歩が速いので、「これこれのカメラを用いる」ではすぐに時代遅れになってしまう。その代わりに「これだけの距離でこれこれの分解能を持つ」という性能をルールに定めている、ということ。
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