1542 ハーバード流世界標準の英語表現 左門新
図書館より。すばる舎。副題、ビジネスで使える!
著者はバーミンガム大やハーバード大で学び、国連WHOの委員も務めた小児科医。
日本人が考えた英文、ではなく、英米人が実際に使う言い回しで、かつ、ビジネスレターで使わる正式な言い回しを紹介する。
私がもっとも感銘を受けたのは、「becauseを使うと中学生のような英文になる」ということだ。
#Because he was not confident in herself, she failed in winning the game.
#→ Her lack of confidence resulted in losing the game.
らしくなく彼と彼女が混乱しているが、指摘は大切だ。resultという動詞でまとめている。
ほかにも、ifやwhenを使わず、使役のmakeやcause, show, provideなどを使う指摘も大いに勉強になる。causeが使いやすそうだ。becauseの語源だし。
また同じ考えで、関係代名詞を使わず、現在分詞修飾や分詞構文を使うことも勧めている。
#単数で表現するもの
#All tourists need a visa to enter China.
#This is a piano.
#Sicty miles is a long way.
#"Why did you go there?"は「なぜ、そこへ行ったんだ?」というニュアンスになりかねません。"What brought you there"とすれば「どうして、そこに行ったの?」のような柔らかい響きになります。
*respectable尊敬できる respectful丁寧な respectiveそれぞれの
*classical古典的な classic長年評価を得た
*continual断続的な continuous連続的な
*than is necessary ←主格の関係代名詞
*more food than we need ←目的格の関係代名詞。
*run in 10 seconds 10秒以内で走る
*back in 10 days 10日後に戻る
*この2つのinの違いは、文脈から判断します。
*After anything? 何をお探しで?
*What after? まだ何がほしい?
#確定的未来
#This train arrives in Tokyo at 6 o'clock.
#JRのアナウンスはwillを使っており、不自然です。
#She is marrying Philip.
#「彼女はフィードバックと結婚する予定です」
すばる舎には校正はいないのですか。
*I forgot to bring an umbrella.傘を持ってくるのを忘れた。
*I forgot bringing an umbrella.傘を持ってきているのを忘れた。
未来志向のtoと、過去・現在志向の動名詞の違い。
*I love you.は言ったときの感情だけで、心変わりすればhateになりかねません。I like you.とすれば、容姿だけでなく性格や振る舞いなど、自分の存在を認めてくれると感じてうれしいのだということでした。
*The book is so good ... and selling well. 「3点ピリオド」の前後にスペースを入れる。
*The result is going to be .... 文末なので終了ピリオドを加えて4つになる。
この「3点ピリ」をエリプシス(Ellipsis)と呼ぶ。
*[sic]; 「原文ママ」 sicはラテン語なのでイタリックにする。
*She said, "[W]e are ...."; 原文"we are"のwを大文字を修正したことを表す。
テニスで外れたとき日本人は「ジャスト」と叫ぶが、"Just in"と受け取られかねない。イギリスでは"Away!"と叫ぶ。
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