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1547 人間関係に役立つ傾聴 古宮昇

 図書館より。清流出版。副題、プロカウンセラーがやさしく教える。

 著者はアメリカでカウンセリングを学びその大学で教鞭をとった。カウンセリングできる英語力とはsばらしい。

 「傾聴とはただ相手の言うことを繰り返し、肯定するだけだと思っていませんか。」 その指摘にぎくりとする。自分の価値観を手放し、相手の世界に入ること。それは仕事でも家族でも人間関係に役立ち、自分に対する信頼につながる。
 技術だけでなくなにか崇高なものを教えてくれる一冊だ。

#傾聴を学び始めた人たちの中に、とても多い誤解があります。それは、「傾聴とは話し手の言うことに何でも『ハイ、その通りです』と賛成することだ」というものです。
#傾聴とは、「正しい」「正しくない」「その通りだ」「それは違う」と自分のものさしを相手に当てはめて判断をしたり評価をしたりすることではなく、相手が伝えようとしていることをそのまま受け止め、共感をもって理解することです。

#「傾聴の技術」まとめ
#大きくたくさんうなずく
#相手が言った話のキーワードを繰り返す
#相手が分かってほしいことを短く言葉で返す
#相手の感情を言葉にして返す
#感情の強さを相手に合わせる
#辛くて感情を抑圧しているときには詮索しない
#話の流れに沿った質問をする
#質問は、軽い会話は多く、深刻な場合は減らす

#男性が好む話題
*自分が打ち込んでいること スポーツ 学生時代の部活動 仕事 映画、漫画

#女性が好む話題
*恋愛、結婚(好みのタイプ、好きな有名人、付き合った人のタイプ、してみたいデート) ファッション かばん、財布、靴、傘などの小物 おいしい食べ物や飲食店 旅行 ダイエット 占い 映画、ドラマ 料理 ペット

#「はい、覚えてくださっててありがとうございます。あの(申し訳なさそうに)……すみません、お名前をもう一度教えていただいていいですか?」
 この台詞を言うには勇気がいる。しかし私は声をかけられたけれど名前を思い出せず、その場をごまかして、後で後悔することがままある。今度はぜひこの台詞を言ってみよう。
 後日付記。言ってみた。意外と相手は嫌な顔をせず名前を言ってくれた。

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