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1568 トキワ荘マンガミュージアム コロナ・ブックス編集部

 図書館より。平凡社。副題、物語のはじまり。

 老朽化で解体されたトキワ荘が豊島区南長崎に再建された。当時の住人や建築の専門家に話を聞き、できるだけ同じ姿で再現された。外観はエージング(古く見せる加工)をされている。古い配電盤やガスコンロもそのとおり。ふすまは水野英子先生が「徳利の絵があった」と証言した。階段はあえてミシミシ音がなるように設計した。
 当時ご存命であった藤子不二雄A先生やよこたとくお先生のインタビューもある。

 これを読むとテラさん(寺田ヒロオ先生)の存在感のなんと大きかったことか。宴会を開き連帯を図り、経済的に困った仲間には金を貸し、仕事で行き詰まった仲間には叱咤激励する。
#きみたちのまんがに賭けた情熱はそんなにアマッチョロイものだったのかーっ!!
 『まんが道』の有名シーン。
 藤子A先生が入居してくるときには、「ナベ フライパン ホーチョウ マナイタ…」と必要なものを列挙し、「住民登録」「その日のうちに挨拶回りを」と社会常識も教えている。

#先生は単行本にする際には、アシスタントが描いた部分はご自分で直すのですが、吹雪の場面だけはいいと言って未だにぼくの吹雪が残っているのは光栄なことです。
 『ジャングル大帝』のラストシーン。先生は手塚治虫先生、語ったのは藤子A先生。

 藤子A先生は家計簿をつけていた。当時の勤労者の支出の多いもの五つはこのとおり。
 ①飲食費。②被服費。③住居光熱費。④交際費。⑤保健衛生費。
 藤子A先生のそれはこうなる。
 ①食費。②交際費。③映画。④書籍。⑤通信費。
 服を買わないで映画ばかり見ていたことがわかる。

 この「トキワ荘」と川崎市の「藤子・F・不二雄ミュージアム」は一度行かねばならないのではないか。「氷見市藤子不二雄Aまんがワールド」については協議中。

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