2022 議論の極意 紀藤正樹
図書館より。SB新書。副題、どんな相手にも言い負かされない30の鉄則。
著者はベテラン弁護士。消費者問題や、宗教被害などに取り組んでいる。
議論の基本は三段論法だと説く。大前提があり、小前提が続き、結論に達する。相手の小前提に納得しそうなときも、大前提が間違っていないか、疑うことを進める。
*私は個人の意見としては死刑反対ですが、殺人事件の遺族側につくケースでは、遺族が被告人の死刑を望めば、「過去の判例から死刑は妥当」と意見書を書きます。
#「弁護士の仕事は答弁であり、主戦場は裁判所」というイメージがありそうですが、答弁に立つ前に、裁判を有利に進めるための事実を十二分に提示できるように、膨大な時間をかけ事実の調査と準備・検討を行っているのです。
#議論においては、「論理の希釈」をしてはなりません。
#論理の希釈とは、その人の論理に直接反論するのではなく、別の論点を提示することで、論点をすり替え、もともとの論理自体の正当性を低めることで、議論から逃げることです。
#「それはあなたの主観ですよね」と言うのは、その典型例です。
#ネットは「賢者をより賢く」「愚者をより愚かに」するツール
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