2026 南極ではたらく 渡貫淳子
図書館より。平凡社。副題、かあちゃん、調理隊員になる。
和食の料理人として食堂や料理教室の講師として働いていたお母さんが、「南極で働いている人のためにご飯を作りたい」と一念発起。三度目の正直で南極の地を踏んだ彼女は、食材とごみ処理の制約に悩み、雪上車で雪原を駆け抜け、隊員と口論になって涙を流す。それでも彼女のバックボーンにあるのは料理人としての極めて高い能力である。
#悪魔のおにぎり
#ご飯 天かす あおさのり 天つゆ
*天つゆの材料; 醤油大さじ1 みりん大さじ1 砂糖小さじ1/2 粉末だしの素少々
#1 ご飯にめんつゆを回しかけてむらが出ないように混ぜる。
#2 天かすとあおさのりを加えてほどよく混ざったら、お好みの大きさに握る。
リオ五輪を見て自分たちもしたくなった。
#聖火リレーから始まり、卓球や通路での綱引き、HITACHI伝統のパンポンなど、ふだんの運動不足を解消するかのように動き、仲間のプレーに歓喜し笑いあった。
パンポンの動画(リンク)はぜひ見てほしい。食事は「シュラスコもどきのローストポーク」。
#唯一あるT字路には「極道13号」と「動物注意」の標識が。ちなみに描かれている動物はペンギン。
#車両を動かす時には独特のルールあり。エンジン始動はクラクションを1回、前進はクラクションを2回、後退するときはクラクションを3回鳴らす。
#床屋 洗髪台はないが床屋にあるよう椅子(ママ)と大きな鏡あり。廊下に面した入り口には赤・青・白のサインポールまであるが、理容師はいない。有志が国内で簡単な研修を受けて仲間の髪を切るが、そのうちカリスマ理容師が出現し、予約が殺到することも。
#まったく隠れる場所のない野外で用を足す時は、「大地と交信してきます」と宣言すると男性は察してくれて、私の進む方を見ないようにしてくれる。
越冬交代式。
#共に月日を重ねた男性隊員と肩を組んで写真に収まったりしたが、それは越冬中、絶対にしなかった行為だった。男性隊員には触れない、肩をポンと叩くことすらしないと決めていた。閉鎖空間で男女が暮らす昭和基地はそういう場所であるべきという自分なりのポリシーだった。でも、このときの私はそのルールを自分の中で終わりにし、越冬が終わった喜びを共有した。
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