2055 わけあって絶滅しました。 丸山貴史
図書館より。ダイヤモンド社。監修・今泉忠明。絵・サトウマサノリ、ウエタケヨーコ。副題、世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑。
確かに「絶滅したいきもの図鑑」なんて類書は少ないだろうから、世界一かもしれない。「ざんねんないきもの事典」の著者がそのノリで絶滅した生物を解説する。地球に登場した生き物の99.99%の種は絶滅した。地球という有限な場所で生き物は種の生き残り椅子取りゲームをしているのだ。
#「ジョーズ」として知られるホホジロザメより全長が3倍、体重が27倍もある巨大ザメがメガロドンだ。彼らは体長4メートルほどのクジラをえものとしていたが、海水温が下がると事情が変わった。クジラは水温に関係なく動き回れるが、サメは動きがにぶってしまう。
変温動物と恒温動物の違い。
#風が吹かなくなって絶滅
#アルゲンダビスは、鳥類史上最大の飛べる鳥。翼を広げると7.2メートル、体重80㎏もあった。ただし鳥が自力で飛べるのは、せいぜい体重16㎏ぐらいまで。
翻訳でよくある問題。7.2メートルとは、8ヤードですね。有効数字を考えて「7メートル」とした方がいいのでは。
ウミサソリは、2億6000万年前に起きたマグマの大噴出、スーパーブルームで水温が上がり、酸素が薄くなって滅んだ。ウミサソリに寄せられた「こうすりゃよかった」という一言が切ない。
#こうすりゃよかった 死ぬときはみんな死ぬのじゃ
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