« 2024庄内ツアー | トップページ | さよなら、生態系公園(3) »

2056 マムシのanan リリー・フランキー

 図書館より。マガジンハウス。

 『anan』で連載されたエッセイをまとめたもの。署名や装丁は小泉今日子の『パンダのanan』にそっくりにした、という遊び心らしい。
 内容はなにも考えずに読めるライトなエッセイだが、ときどき著者の優しさや筋目を通すところが見受けられる。あとは部屋が汚いところとか。

#ヒステリックになった女ほど厄介なものはない。この手合を100人も揃えて出兵させれば、どんな国と戦争しても勝つだろう。

#〝どんなタイプの男が好きか?〟
#一番秀逸な答えだなと、今でも思い出すと甘酸っぱくなる答えがあった。
#その人はこう答えたのである。
#「キスするとわかる」

#いままでの恋愛に後悔が残らなかったのは、自分の中で出来る限りのことはしたという自己完結が会ったからだろう。それが自己中心的な結論であっても、やるだけやった気持ちは後に悔いを残さない。
#しかし、やり残したこと、伝えはぐったこと、したかったこと、してあげたかったこと、そんなことを先送りにしながら、置き去りになって壊れた関係には、その後悔がひどく輝いてみえる。
 「伝えはぐる」という表現が独特である。方言だろうか。


|

« 2024庄内ツアー | トップページ | さよなら、生態系公園(3) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2024庄内ツアー | トップページ | さよなら、生態系公園(3) »