2 これがビートルズだ 中山康樹
講談社現代新書。表紙がクリーム色のころだ。このデザインの方がいいと思うが。
結論から言えば、ファンなら必携の一冊。正確にはファンになって、もっとほかの曲も知りたいなあと思うころに最適。公式曲全213曲について、それぞれ1ページの解説がされている。
筆者がビートルズを愛しているのがわかる。
世界最高のおねだりの声を持つポール。ササッと名曲を書くポール。ジョンやポールが抜けてもビートルズは成り立つが、彼がいなければ成り立たないと言わしめたリンゴ。名曲の打率が高いジョージ(サムシングとヒア・カムズ・ザ・サン。ミシェルもかな)。
また文章がぞくぞくする。こんな書き方があったのか、というくらい。それは下の「*」を見てください。
ドッグイアー。
*ポールはオノ・ヨーコと会ったそのときから違和感を抱いていた。想像だがそうに違いない。この日には三曲のレコーディングが行なわれたが、最後の《コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル》が始まる前に帰ったのではないか。いや、これもまた想像に過ぎないが、普通の人間であれば帰って当然だ。ヨーコにいたっては短いながらリード・ヴォーカルまでとっているのだ(!)。しかも、「ジョンが歌えって言うんだもの」だとお(想像だが、スタジオ内でこのような恐れを知らぬ発言があったと思われる)。
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