2123 タネまく動物 小池伸介・北村俊平
図書館より。文一総合出版。イラスト、きのしたちひろ。副題、体長150センチメートルのクマから1センチメートルのワラジムシまで。
タネを動物に運んでもらう戦略を取る植物がある。食べられてフンとしてばらまかれる。貯食されたものの一部が忘れられて芽が出る。動物の体毛や鳥の羽根にひっついて運ばれる。
三宅島は噴火で広い森林が失われたが、メジロが花粉とタネを運び、森林の回復に貢献している。
著者は18名いるが、そのうち10名が女性である。この分野は女性研究科が多いのだろうか。
また、イラストが的確に章の内容をまとめている。きのしたちひろさんは東京大学大学院農学生命科学研究科を出て、農学博士の肩書を持っている。絵のうまい研究者である。
#クリの場合、そのドングリの50%程度にシギゾウムシの幼虫が入っていて、中身を食べてしまいます。シギゾウムシは、ネズミがドングリを運ぶ前にドングリを食べてしまう、種子捕食者の中でも最大勢力です。ところが、ネズミはこのシギゾウムシの幼虫がドングリの中に入っているかどうかを区別することができます。
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