79 チョコレート革命 俵万智
図書館より。河出書房新社。
三冊めの歌集。瑞々しい感覚、国語教員らしい豊富な知識、よき師匠との出会い、と恵まれているはずの歌人は、どろどろの不倫に走る。
『サラダ記念日』の路線でいけば、国語の教科書にも載ったろうに。もう載っているかもしれませんが。
筆者の頭にはきっと与謝野晶子が浮かんでいるのではないでしょうか。
#ゆりかもめゆるゆる走る週末を漂っているただ酔っている
#幾千の種子の眠りを覚まされて発芽していくわれの肉体
#生えぎわを爪弾きおれば君という楽器に満ちてくる力あり
#水蜜桃(すいみつ)の汁吸うごとく愛されて前世も我は女と思う
#「学校」という語を甘きキャンディーのように発音する子どもたち
一から五までと呼ぶとして、二、三、四のエロスは世に出していいものかどうかと思う。
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