2125 大盛り!さだおの丸かじり「とりあえず麺で」 東海林さだお
ブックオフS店。文春文庫102番。
表紙はおでこに手をやっているいつもの人。バックに雷紋。
ラーメン19本、タンメン3本、冷やし中華4本、アラカルト8本、ソーメン8本、鍋焼きうどん3本、そば・うどん21本を収める。タンメンがこの位置に来るか。
#冷やし中華を考案したのは、「揚子江菜館」(神田)の二代目店主・周子儀氏ということになっている。
#そこで、この暑いのに、わざわざ神田まで、汗を拭き拭き出かけて行った。
#まず、その盛りつけの端麗さに驚かされる。まるで城のようだ。
(冷やした人は誰なんだ?)
#まずキュウリが合わない。
#ハムも歯ざわりが合わない。
#クラゲを盛りつける店も多いが、クラゲも合わない。
#チャーシューも味が濃すぎて合わない。
#なんだか合わないものばかりわざと選んでいる気がする。
#冷やし中華の具は、錦糸卵と蒸し鶏ぐらいあればそれで十分だ。
(同上)
「チキンラーメン四十五年史」のイラストは気合が入っている。
#喫茶店などのマッチを並べるのがはやった
#片手鍋逆手直食いというのもはやった
食卓は新聞紙。押し入れの中に下駄と長靴。襖(ふすま)と畳も破れている。
#五人の男がテーブルを囲んで全員鍋焼きうどんを食べているず、というのを、ちょっと想像していただきたい。
#何かこう、ふつうでない〝異常な集団〟と見られても仕方がないような気がする。
(まず、風邪を引くべし)
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