108 経験を盗め 糸井重里
図書館より。中央公論新社。
対談集。ついつい手に取ってしまう書名の付け方が憎い。
対談は毎回変わるテーマについて、二人を呼び鼎談の形で行なわれる。例えば、「独身のお話」であれば篠原勝之と橋本治、といった具合だ。
やはり専門家のお話がおもしろい。
*体が覚えている記憶を「手続き記憶」という(How to記憶)。知識の記憶はWhat isの記憶。How toの記憶は長い間脳にとどまり、応用が利く。
*八時間睡眠が理想というが、統計であって、生物的な根拠はない。
*昭和天皇はよく「あっ、そう」と言うが、案内役の人が間違った説明をしたとき、「あっ、そ……うかな」と言ってにやりとした。
*ファントの法則=身長と声の基本周波数の高さは反比例する。
エビデンスは?
シェイクスピア翻訳で有名な小田島雄志先生は歴史上の人物だと思っていたら生きていた(すみません)。
「ニットの貴公子」広瀬光治さんのお話が楽しい。
#(水道局の人に)「ここにグラスに入った水がありますけど、これなんか、いかがです?」
「(嗅いで)持って来た方、タバコを吸われるんじゃないかな」(略)「東京の水じゃないですね」「ミネラルウォーターでしょう」
#(蒸留水の)味はよくないですよ。
#(風邪をひいたら)ほっておく。(略)体の中のウイルスと戦っている防衛力というか、治癒力を充分に働かすためには、体を暖かくして寝ておるのが基本です。
#イヤイヤでしたよ(略)私は実はテニスが好きで、陸上競技は好きじゃなかったんです。苦しいし、ゲーム性はないし。でも、走るといつも勝つものだから、そのまま続けていたんです。(増田明美)
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