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鬼滅の刃 無限城編第一章 猗窩座再来

 イオンシネマ。ポップコーンとドリンク付きのチケットを予約した。ポップコーンが桶みたいにでっかい。ソフトドリンクは「シャインマスカット」を選ぶが「それは対象ではありません」。慌ててミックスジュースを頼む(ちゃんと調べていこう)。ミニオンズのカードで1,000円、300円でフードセットが付く。

「もう充分です」
「守れなくて、ごめん」

 見たのは一か月以上前なので、誤りがあれば積極的に陳謝して訂正します。

 プロットは三つ。
 胡蝶しのぶ 対 童磨(変換できるんだ)。
 我妻善逸 対 獪岳(変換できなかった)。
 竈門炭治郎+冨岡義勇 対 猗窩座(もちろん変換できる)。

 童磨の親しくて明るくて丁寧だけれど狂った思想の演技、最高。
 いつもはコメディリリーフの善逸が人が変わったように怒りを表す。コメディリリーフって用語、佐野慈紀投手のピッカリ投法を思い出さずにいられませんね。
 ヴィジュアルの凄さは圧倒的です。無限城の表現も、戦いの描写も。花火も。

おすすめマークほい! ★★★★

 来場者特典としてキービジュアルイラストボードをもらった。A5サイズです。

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 この映画を見て泣きそうになった場面が二つある。
 一つは猗窩座対炭治郎の論戦。強くなることを望むばかりに、弱者に対して冷たい猗窩座。煉獄さんに「死んでよかった」と信じられないことを言う(鬼にならなかったせいだ)。
 炭治郎は「生まれたときは誰も赤子で、誰かに守ってもらわなければならない。お前もそうだったはずだ」と。

 もう一つは狛治(変換できない)と恋雪のラブストーリー。もちろん原作を読んできているわけで、恋雪が「私と夫婦=めおと=になってくれますか」と告白し、どーん、どどーんと花火が上がる。号泣である。恋雪と、狛治が、夫婦になることはないんだよ。

 残念なのは「無限列車編」でもそうだったけれど、あまりに内容を詰め込みすぎて、絵で見せてほしいところも台詞で説明してしまうところ。狛治が墓参りから帰って「井戸に毒を入れられた」という台詞を聞いて真っ白になる。原作もそうだからそうなのだろうけれど、ここはワニ先生の設定を活かして、となりの剣術道場の息子が逆恨みして毒を入れるワンカットでもあればよかったのに。

 産屋敷輝利哉も含め、全員でがんばっているというところを見せたいのだけれど、あの手がき製図では立体構造の無限城を表現することは難しいだろうなあ(野暮)。

 さて。
 改めて感じる。ワニ先生は対比が卓越してうまいなあ。

 「この列車にいる人は、誰も死なせない!」と大見得を切って自分以外を守りきった煉獄杏寿郎。
 「一生あなたを守ります」と言って、恋人も、義父も、実父も、誰も守れなかった役立たずの狛犬。(名文! 泣くよ)

 背も低く、力もなく、鬼の首を切れない胡蝶しのぶ。
 体力が異常にあって普通の女の子として扱ってもらえなかった甘露寺蜜璃。

 我妻善逸と獪岳については言わずもがな。

 遊郭編に戻れば、どちらも妹のことが大好きなのに、悪事に走った妓夫太郎と素直な心を守り続けた炭治郎。
 あの「嘘だよ」は、この漫画の中で最高の台詞である。

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